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㉒(時間外労働時間年960時間)医師の働き方改革時代に紹介先クリニックのシェアが大切になる㉒【妄想シリーズ:じゃない仕事】

大病院はクリニックの紹介先なんて知る必要ない?

前回の㉑の記事では 一生懸命はミクロには良いですがマクロには必ずしも良くならないかもという【100%患者さんのために頑張ることが病院を潰すことがあるかも】ということを書かせていただきました。


色々な妄想シリーズ(⑦~)

⑦話目からは医師の働き方改革(時間外労働時間年960時間)とNYAUWの紹介先登録プロジェクトを強引につなげる妄想シリーズを始めたいと思います。頭の中にXYZ先生を登場させます。これまでNYAUWで出てくるいろんな先生は実在の先生・実際の先生とのやり取りを元に会話形式でおこなってきましたがこのXYZ先生は完全に妄想ですのでお許し下さい

「じゃない仕事や応召の義務について」


井手「前回は説明のつかない予定外の仕事をスタッフに振ることの悪影響について話ししました。 ここで大切なことは【説明のつかない】ということです。緊急疾患などは予定外ですが スタッフにも他の患者さんにも説明が付きますので なんでもしないということではありません。」
XYZ先生「そうですね。「患者さんの都合」だけというのは説明がつく事由にはあまりしてはいけないという合成の誤謬について理解しました。」
井手「患者さんやお客さんは神様なので言うことを聞けという論調もあります。しかし、これは三波春夫さんの「お客様は神様」の本来の意味を履き違えたものとも言われています」

演歌歌手・三波春夫のせりふとして知られる“お客様は神様です”という言葉は、“本来、聴衆であるお客様の前では、神前で祈るように澄み切った心で歌わなければ完璧な芸をお見せできない”というものだった。

「はき違えた『お客様は神様です』は社会全体で考え直し、企業は接客する社員にちゃんと断る基準を示し、店員などを組織として守るシステムを作るべきです」


この断る基準というのが大切だと思います。

例えば ファーストフード店で過剰なサービスを要求するお客さんは 利益利率の高くない中で驚異のオペレーションの苦労を知らないわけです。 あのサービスレベルだからあの価格で提供できているのです。 もしもそれ以上のサービスを要求するなら それなりの値段のするレストランにいくべきなのです。 しかし、医療の場合には 選択肢が少ないので それと医療リタラシーが少ないため「他にどこにいけというのだ!!」のようなクレームに発展しやすいのかもしれません。 そういった意味で 応召の義務の解釈の変化は医療機関や医療従事者にとっては喜ばしいことだと思います。

時間外や信頼関係がない場合や緊急性がない場合には 応召の義務から外れるという解釈が示されたのです(医政発1225第4号 令和元年12月25日)
XYZ先生「そうだったんですね。応召の義務というのがどこか心のつかえだったので」

問題に戻りましょう

井手「ではXYZ先生、前回の宿題にいきましょう。これまでの内容でなんとなく説明がつくかと。図をもう一回提示しますね」

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XYZさん「これは先日痛い思いをしたのでわかりますよ、急に説明のつかない業務をスタッフに振るのが下の②で、そうでないのが上の①です。」
井手「良いですねー。②の問題点は?」
XYZ先生「スタッフの不満になる。」
井手「スタッフの不満になると病院が潰れるんでしたよね? そうすると病院側はこまるのでどうしますか?」
XYZ先生「採用をしつけなくてはならない悪循環になる前に人員を増やして不満解消しておく」
井手「いいですねー。それがスタッフが増えた後の病院の業務キャパシティ(以下、キャパ)になります。これは良いこと悪いこと?」
XYZ先生「いいですね、これでイレギュラーな仕事を頼み放題ですねとはもうなりませんよ、流石に。 これはキャパは増えても 余剰の時間が多くなります、というのは 一番の診察や入院の律速段階は外来診察のスピードだったり 入院の部屋の数だったりしますのでそこは急には増やせませんので それ以外のスタッフの数を増やしても持て余している時間やリソースが多くなりすぎるので過剰投資になる」
井手「完璧になってきましたね。 これは個々の診療科でも当てはまりますし、病院でも当てはまりますし、クリニックでも当てはまります」
XYZ先生「というと?」
井手「【じゃない】仕事を頑張りすぎると維持コストがかかりすぎて医療が成り立たなくなる。」
XYZ先生「というと?」
井手「【じゃない】仕事を【である】仕事の人や部署や医療機関に任せることが大切になるのです」
XYZ先生「というと?」
井手「いまは何の話をしていましたか?」
XYZ先生「紹介先を知りましょうということです。あっなるほど、専門外の患者さんを抱え込もうとしすぎると医療が成り立たないので 紹介しましょうということですね」
井手「そうです。もちろん いまは私の仕事【じゃない】仕事でも 自分のスキルを研いて私の仕事【である】状態にされたい疾患などであれば時間やコストが増えても抱え込んで行くべきですが、今後も【じゃない】仕事で有り続ける仕事や疾患は 患者さんのためにも先生自身のためにも医療全体のためにもしっかりその道のプロに紹介することが解決になるのではというのがNYAUWの紹介プロジェクトの意図なんです。今日はここまで。」


(忘備録)
・遠足は家に帰るまでが遠足
・合成の誤謬(済)
・モテさせる人が一番モテる(済)
・入口は出口、出口は入口

間違い教えてください

すみません このあたりは自分で調べた範囲や妄想で書いており、専門家では無いので間違っていた場合には訂正しますので教えていただけると幸いです。

メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)


「じゃない」数珠つなぎでDr探し

最初のドクターAは「私Dr.Aの専門性じゃない」ということでDr.Aが知る【より確度の高い】Dr.Bにつなぎます。そしてDr.Bが「私Dr.Bの専門性じゃない」ということでDr.Bが知る【より確度の高い】Dr.Cにつなぐという形で藁しべ長者のようにより適切な医師に出会う確率が上がるのです。

960時間時代に起こることは 「じゃない」

・タスクシフト(これまで医師がしていた仕事を医者「じゃない」 看護師さんや薬剤師さん)
・IT化(これまでのアナログ「じゃない」)
・AI診断(これまでの経験「じゃない」)
・オンライン診療(これまでの対面診療「じゃない」)

【ヨーロッパ文明における軍事革命の背景軍隊を維持するための【人件費が重かった】ので武器が発達した】

【ゴールドマンサックスでは2000年には600人のトレーダーが2017年には2人にまで。この背景にあるのは人工知能技術。この技術を呼び込んだのはトレーダーの【人件費が高かった】ことだ】

【イノベーションの多くは人件費の問題のないところをターゲットにしないのである。【医師の人件費は?】リフィル・認定看護師などは【医師の人件費】をターゲットにしていないですか?】


今日はここまで

「クリニックの紹介先必要だというストーリーわかった!」という病院の働き方改革担当の方 ご連絡下さい

30回くらいかかって皆さんを説得(?)してまいりたいと思いますが 早くもストーリーや意義わかった!という病院の担当者様 一緒にこのプロジェクト推進してまいりましょう!連絡下さい!
メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)

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2022年02月17日07時25分22秒


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