【医師の幼稚園:医療AI編】①「はじめに ”へーーっ!”だけでOK」
クリニックでの診療以外にMAPI(医療AI推進機構)の想いに賛同し活動に参加させていただいております。
(この記事も井手個人の見解として記述をしております)
まずは結論
私の文章は長く、倒置表現が多く読むのが大変といわれますので先に結論をお伝えします。「noteで新たなシリーズ【医師の幼稚園:医療AI編】を勝手に始めます!」
内容は自分の興味のままに学習した医療AIに関することを備忘録的に、脈絡なく、系統立てずに書き残すシリーズです。
ですので、話題は飛びまくりですしレベルが低いです!
しかし、自己紹介にも書かせていただいておりますが「①【医療・開業医のため息】をまず自分のために解決したい。」と、自分のために行っている活動ですので苦情は受け付けません(笑)
(*自己紹介の②の【キギョウDR】については以下の記事をご参考に)
医師の幼稚園?
幼稚園児が「ひらがな」「カタカナ」「足し算・引き算」などを一生懸命学習しているのを「レベルが低い!」と糾弾しないように、温かい目で見守って頂きたいという意味も含めて「医師の幼稚園」と名付けているのです。
幼稚園児は「数学や物理のような科学の高みに上るために足し算・引き算がサイエンスの基礎だ!」と理解して勉強しているわけではありません。色々な経験(DOT)の一つして遊びながらやっているだけです。
そういった遊び的な学習欲や知識欲という、すぐには役に立たなそうなINPUTを興味の趣くまま行っていくというのが私のような医療AI初学者にとっては大切な姿勢だと思うのです。
まずはなんとなくの全体像をつかむことが大切な時期に、最初のDOTをいきなり深堀りしていきなり興味を失ってしまうことはもったいないと思うのです。
広く浅いDOTに触れることであるDOTに興味を持ちそこを深堀りを自主的にできるかもしれません。 そういったことを期待して発信してまいります
多くの先生方にとって抵抗がないという意味でも「幼稚園」
医療従事者のNYAUW記事読者のために「超基本的な医療AIの入口的なきっかけ情報を提供するための幼稚園的発信を行いたいと考えております(学位は授与できませんが)」
本格的に
・医療DATA取得
・医療データ加工
・医療AI作成スキル
・PMDAとの交渉
・保険収載
・ビジネス展開
などの医療AIビジネスを立ち上げるために役立つものでは全くありません。
私自身、医療AIにこれまで造詣がなかったことがMAPI内で役に立つことだと思っております。つまり、医療AI業界で部外者であり、医療AI業界で「普通」レベルの知識がないことが多くの医療従事者とのコミュニケーションをとる際のメリットだと考えております。
医療AIはクリニック院長先生にこそ
特にNYAUWの主要対象読者であるクリニックなどの小規模医療機関でご勤務の医療従事者の皆様は日々の臨床や医療機関運営にご多忙で医療AIについて勉強する時間はないと思います。
しかし、先生方もお気づきのようにAIというキーワードを新聞・テレビ・ラジオなどの既存メディアやSNSやメールマガジン、学会や医療雑誌などで触れない日はないと思います。
「学会や専門誌でよーわからん発表があるのは知ってますが、私らには関係おまへん!」と思って先生方がまだまだ大多数だと思います。
しかし、先生方は一番の臨床のフロンティアに立っておられるのです。だからこそクリニックの先生にこそ知って頂きたいのです。
、
①医療機関の役割分担
専門的な高度な医療を提供する医師は、クリニック側からの紹介状の情報がありソフトやハードも恵まれている中で狭い専門性内で分担して診療をおこなっておられます。しかし、一般にクリニックなどの小規模医療機関では限られたソフトとハードの中で最初の情報が少ない中で広い専門分野をカバーして診療を行わなくてはなりません。
そういった際に医療AIはベースの診療レベルをあげるツールとしていずれかの段階でクリニックでも爆発的に利用されるようになると信じております。
②データの質と量
医療AIの問題点は多くのデータを学習していく必要があります
その開発時の学習に使用されるデータが実際の使用対象となる患者群の統計的性質と類似していることが理想なんですが一般的には理想的なデータ集団の入手が非常に困難であるため、入手できたデータからその母集団を推定して対応しているのが現状なのです。そのため、データが母集団の持つ様々な特徴から乖離している程度(バイアス)が最終製品の性能に影響を及ぼします。
現在は先進的な医療機関や医師のご尽力により医療データ提供がなされております。しかし先生方ご存じでしょうか?日本の医療機関数のうちクリニックの占める比率を。
「医科だけの集計だと診療所92.5% 医科と歯科の合計だと95.4%が診療所なんです」
つまり医療AIの提供をしている大規模医療機関の比率は低く、その中で一部の医療機関だけがデータ提供している状況です(勿論1施設のデータ数は多いですがバイアス問題があるかもしれません)
先進的な大規模医療機関では紹介患者さんが多く疾患可能性が高い状態での受診になりますので。もちろん診断がつきやすいということもありますがREAL WORLDの比率ではありません。
医療のフロンティアであるクリニックの方がREAL WORLDをより反映しているかもしれません。医療機関の大小にかかわらずそういったデータを提供いただくことで医療AIが洗練され先生方の日常診療レベルの向上につながると信じております。
③導入数の数とコスト
いくら良い医療AIができても高価すぎれば導入がすすみません。開発会社も開発費用を回収しなくてはならないからです。やはり多くの先生方が医療AIのメリットとデメリットを理解しながら導入施設数が増えることが大切だとかんがえております。 そういった際にクリニックで使える価格帯のAIの開発も増えてくると思います。
これは以前の記事にも書きましたがMAPI社内のあるメンバーの言葉ですが
「データを提供していなければ、AIはその施設の特性を無視して判断するように、基準が作られていきます。学習データを提供することで、間接的に、自分たちの医療判断や患者層を基準に取り入れさせるという意味では、間接民主主義みたいだなと思いました。」
そういった意味 医療機関数比率の大部分を占めるクリニックの先生方に読んでいただきたいのです
④患者さんとの信頼関係
繰り返しになりますが、クリニックの先生方は医療のフロンティアで多くの患者さんに日常的に触れておられます。そういった繰り返しのコミュニケーションの中で信頼関係をお築きになられています。
患者さんはそういった先生だからこそデータの提供にご同意いただけるのだと思います
⑤ポテンシャルの高さ
医療従事者の皆様はもともと真面目でポテンシャルが高いと感じております。ですので、すべてを手取り足取り教える必要はないと考えております。 医療AIについての小さな小窓さえあればあとは自学・自律・自立されていくと思います。
改めて、断片的な情報ですが、、
医療AI業界の方々からすると業界に入って最初の1-2ヶ月で学んだような超基本的なことだと思います。しかし、これを知らないがため医療AIに触れない医療従事者が多くいらっしゃることは患者さんや医療AI業界自体のためにもならないと思います。ですので私のような無知なリエゾンが役に立つと信じて【医師の幼稚園】シリーズとして書かせてもらいます。これからよろしくお願いします
こういったご理解を頂けた先生方、ぜひこれからの幼稚園シリーズ読んでいただけると幸いです
医療AI業界のプロの皆様へ「へーっ」のご提供お待ちしています
プロの皆様にとっては読むに値しないブログです。しかしながら、こういった臨床の場におられる先生方の医療AIに対する「へーっ」という興味をしっかりひきつけることは患者さんや医療機関そして結果として皆様の業界・企業に還元されていくのだと思います。
そんな基本的なことなら、「このリンクで勉強してみ!」「古いけどこんな教育スライドどうぞ!」「うちで教育イベントします」というものあれば私に連絡いただければ幸いです。よろしくおねがいします!!
(メッセンジャーかメール tokyoeyeasagaya@hotmail.comで)
あれ「幼稚園シリーズ」過去にも行っていなかった?
私のブログを読んでいただいる稀有な先生にはお気づきになる方もおられるかもしれませんが、以前は医師の幼稚園(ビジネススクールシリーズ)をしておりました
(初期)FACEBOOK
https://www.facebook.com/search/posts/?q=NYAUW%E3%80%80%E5%B9%BC%E7%A8%9A%E5%9C%92
後期(Note)
今日はここまで
(再掲)とにかくAI試してみよう!
ChatGPTやCopilotやGeminiでは無料で試せるものがありますのでまずは触れてみてください。どのように触れるかはまた実例を後日書かせていただきます。
目的は一般のAIを使うことでメリットやデメリットや使い分けの理解がでてきて、医療AIでも結局そういったケアをしながら使うことでメリットが大きくなるので 悪くないんじゃないという先生方や医療機関が増えることが大切だと思うのです。
(再掲)AIと間接民主主義
これはMAPIのメンバーの言葉で感動したものです・
「データを提供していなければ、AIはその施設の特性を無視して判断するように、基準が作られていきます。学習データを提供することで、間接的に、自分たちの医療判断や患者層を基準に取り入れさせるという意味では、間接民主主義みたいだなと思いました。」
そういった意味でデータを提供してくださいということも大切ですが、AIを使ってダメさ加減にため息を感じていただくことでデータ提供が更に進むと思います