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ブランドと言えば!あなたはWiLLを覚えていますか?(え!知らない?)

1999年から2004年にかけて国内の有名企業によってコラボされたマーケティングプロジェクトがWiLL。覚えていますか?いや、ご存じですか?

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こんなロゴでした。車好きな人はトヨタがこのブランドで車を3車種発売したので、もしかしたら覚えているかも・・・?

200430_will_サイファ

こんな車です。ちなみにこの車のデザインコンセプトは「ディスプレイ一体型ヘルメット」です。ちょっと何言っているのか・・・。

WiLLは、上記の約5年間実施された異業種の企業による合同プロジェクトで、花王、トヨタ自動車、アサヒビール、松下電器産業(現パナソニック)、近畿日本ツーリスト、コクヨ、江崎グリコが参加となかなかの顔ぶれ。

ターゲットは当時20~30代中心のニュージェネレーション層。この層の特徴は、自分らしさとこだわりに強い意識がある・・・らしい。時期からして今の50才手前くらいの団塊ジュニア世代とニアリーイコールでしょうか。

自社のその世代を振り返ってみましょう。自分らしさとこだわりですか。。。へぇ・・・。う、うん。

WiLLはまだ生きている

そんなわけで静かに終了していったWiLLですが、実は現在もWiLLブランドを冠したプロダクトが1つだけ生きています。

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コクヨです

コクヨの蛍光ペン「WiLL STATIONERY ACTIC」です。現在もコクヨのカタログにラインナップされています。町中で見かけることはなかなかないでしょうけど。。

最近のコクヨの蛍光ペン同様、一色だけという設計は苦手なので、当時からやはり2色展開。黄色と紫の組み合わせ。

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色相環でいうと、黄色と紫はほぼ真逆なので、ほぼ補色ということになり、補色=お互いの色を一番目立たせる、という効果を狙ってたのじゃないかな、と。(そう考えると最近のコクヨの2色蛍光ペンは狙いが違うところにありそうです)

そんなWiLL STATIONERY ACTICですが、蛍光ペン研究家の我々テキマカに言わせると、極めてノーマルです。

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ノンドライインクという乾きにくいインク、4mm幅、このあたりはスタンダードにしてノーマル。

そう考えたときにこのペンの最大の価値がどこにあるかというと、やはりWiLLという異業種合同プロジェクトの最後の生き残りというステータスではないかと思います。このロゴです。歴史です。平成です。

てなことを踏まえて考えると、自分らしさ・こだわりというテーマがあったからか、多くの蛍光ペンとはデザインが少し違っており、シンプルといえばシンプルな配色かもしれないですね!

ぜひ、令和はシンプルで!



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