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【コツ】テキスパートが取材記事を書くときに意識する3つのこと

こんにちは!テキスパートの今野(イマノ)です。

先日、『取材のコツ』を紹介する記事を公開しました。

取材を終えたら、次はそこで得られた情報をもとに早速記事を書くわけですが、ここでもテキスパートが実践しているコツがあります。

今回はその中でも3つ、厳選してご紹介します。


1.話の流れ通りに文字起こしをする必要はない

取材後、まずは取材の録音データやメモをそのまま文字起こしします。そこから記事にするために表現を整えるのが、一般的な取材記事制作の流れだと思います。

このやり方で進めると、基本的には会話の流れ通りに記事が出来上がっていきますが、結果的にそれが読者フレンドリーではないことも。

たとえば、A→B→Cという3つの話題がインタビューの中であったときに、

  • A

  • B

  • C

と順番どおりに記事化するよりも、

  • B

  • C

  • A

のほうが読者にとって伝わりやすいケースは往々にしてあります。

特にインタビュー時の会話は予定調和には進まず、途中で脱線することもあります。その脱線をそのまま文字に起こしてしまうと、取材現場にいた人にとっては違和感がなくても、初めてその会話を活字で目にする読者は戸惑う可能性があります。

「会話の流れ通りに記事化する」という固定観念を捨て、
どのように話の流れを組み立てれば読者が違和感なく記事を読み進められるか」を重視しましょう。

2.話し言葉には恐れす加筆して”言葉足らず”をなくす

インタビュアーは、取材相手の発言に言葉足らずの部分や表現の誤用などがあっても、前後の文脈から相手の意図を頭の中で補完できます。

「あぁ、要するにこの方はこういう事が言いたいのだな。」
と”察する”ことができるのです。

仮に相手の発言の中で理解できない部分があっても、

「それはつまり〜〜〜ということですか?」
「それについて、もう少し詳しく教えていただけますか?」
といった形で、その場で直接相手に確認できます。

しかし、記事の読者はそうはいきません。
記事に書いてあることがすべてで、そこからインタビュイーが伝えたいことを読み取らなければなりません。

読者は取材現場にいなかった
この前提を忘れてはいけません。

話し言葉の中に主語や目的語を省略した言葉足らずな表現が見られたり、言葉の使い方が誤ったりしている箇所があったときには、インタビュイーの意図を正確に理解し、恐れずに加筆・修正しましょう。

取材記事は通常、公開前にインタビュイーのチェックが入ります。

ライターが加筆した箇所について、インタビュイーの意図を汲み取れていなければ必ず指摘が入ります。
それについては素直に詫び、どのような表現を用いれば正しく内容が読者に伝わるか提案・議論しましょう。

3.ペルソナの知識レベルに合わせた言葉遣いに変換する

専門的な内容について、その分野の権威ある人に取材を行い、それを記事化するとします。

例えば、最近流行りの『新NISA』について、有名な個人投資家に取材をするとしましょう。

その記事、あるいは掲載先のオウンドメディア全体が
『これから投資を始めたいと思っているけれど、何から手を付けていいか全くわからない人』
をターゲットにしている場合、インタビュイーの発言をそのまま記事化しても、読者に全く伝わらない可能性が高いです。

「オルカン」とか「S&P500」とか、「PER」とかいきなり言われても、読者は何のことだかさっぱりわからないわけです。

インタビュイーと読者の知識レベルに乖離があればあるほど、インタビュイーの発言を噛み砕いてなるべくわかりやすく変換するよう意識しましょう。

この時、ライターとしての役目は単なる文字起こしではなく、専門家と読者をつなげる「通訳者」になることです。

取材も、自分がその分野についてある程度詳しかったとしても、
「読者だったらどこに疑問を感じるだろうか」を常に想定し、読者代表になったつもりで質問をするよう意識してください。

読者のつまずきを徹底的に排除するのがライターの役目

テキスパートが意識する取材のコツをまとめると以下の通り。

  1. 話の流れ通りに記事化する必要はないことを知る

  2. 話し言葉には恐れず加筆して”言葉足らず”をなくす

  3. ペルソナの知識レベルに合わせた言葉遣いに変換する

読者が文中で「?」となる瞬間を極力排除し、その記事だけで知りたかったことが全てわかる状態を作ってあげてください。

文中で使われている専門的な言葉の意味がわからなかったり、説明が言葉足らずだったりして、読者が他のサイトに移動して調べ直すようなら、それはその記事を書いたライターの負けです。

  • 読者はこの記事を通じて何を知りたいと思っているのか

  • この記事のテーマについて読者はどの程度の知識を既に持っているのか

  • この記事を通じて次はどんなアクションを起こしたいと思っているのか

これらを徹底的に考え抜き、読者の疑問を全て解消してあげられる記事を作りましょう。

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