42条施設に取り入れたいトレッドミルは?
医療法人が運営するフィットネス施設である42条施設(メディカルフィットネス)の開設準備をしています。
42条施設が「医療法人が運営するフィットネス施設」であるため、
・生活習慣病の予防・改善
・メタボやロコモ、運動器疾患(スポーツ疾患も含む)の予防・改善、
・女性特有の不調の改善
・運動不足の解消
・生きがいの獲得
など、様々な役割を解決するための運動施設として、どのような運動プログラムを提供していくかが非常に重要になってきて、そのためのフィットネス機器に関してはまだ選定段階ではありますが、自分なりの考えをまとめてみます。
医療法42条施設(疾病予防運動施設)の主な認定基準
医療法42条施設(疾病予防運動施設)は、
「疾病予防のために有酸素運動を行わせる施設であり、診療所が附置されているもの」
という規定があります。
施設の人員、 設備、運営方法についても、厚生労働大臣の定める基準に適合する必要があり、診療所と疾病予防運動施設の名称は、紛らわしくないように別のものを用いるなど、細かく医療法にて定められています。
以下、疾患予防施設の主な認定基準として
有酸素運動を行うためのカーディオマシン
施設基準上、カーディオマシンはマストになりますが、代表的なものとして、トレッドミルや上半身・下半身を共に動かすことのできるクロストレーナー、一般的な自転車のようなアップライトバイク、背もたれ付きの自転車であるリカンベントバイクなどがあります。
その中でも今回の本題であるトレッドミル。
他の機器もそうですが、施設の利用者が主に中高年の方々になるため、例えば操作しやすかったり、マシンの乗り降りがしやすかったり、最近だと動画を視聴しながら有酸素運動を行う方も多いと思うため、スマホやタブレットを操作パネルに置きやすい形状だったりっていうのは選定する上で外せない項目だと思います。
病院によってはリハビリ室にもトレッドミルが設置されてあり、利用目的は基本的に歩いてもらうことです。
なので、最大速度がそこまで高くなく、利用時間も恐らく10分〜15分くらいになるため、基本的に動力源であるモーターを動かすための電源は100V電源のものを選ぶことが多いと思います。
一方、フィットネスクラブに導入するものはウォーキングだけでなく、ランニングを行う方もいると思うし、利用時間も20分以上の方もいらっしゃいます。
そしてひっきりなしに利用してもらう可能性も高いため、耐久性に優れたしっかりしたトレッドミルでないといけないため、200V電源のものになります。
建築会社に共有済みなので、電源トラブルの心配はないと思っていますが、今回モーターを使って動かす電動式だけでなく、自走式のトレッドミルも導入したいと考えています。
電動式のトレッドミルでの歩行においてももちろんメリットはあります。
自分が普段からnoteで勉強させていただいているSuper Humanさんの投稿に地上歩行とトレッドミル歩行を比較した論文の紹介がありました。
(Super Humanさんには引用の許可をいただいております。いつも本当にありがとうございます!)
こちらの論文によると、トレッドミル歩行では膝関節や足関節への負荷を減らして歩くことができるようです。
そうなると、例えば変形性膝関節症によって歩行時痛を呈する方や、肥満によって膝への負荷が大きくて長時間の歩行が困難な方、バイクだとカロリー消費が不十分だから、歩いてもらうことでカロリー消費を促したいと考える方にとっては有効だと思います。
自走式トレッドミルも導入したい理由
一方、自走式のトレッドミルを導入したいと考えている理由として、まずは自分のウルトラランナー時代の体験があります。
天気が悪かったり、外に走りに置く時間がなかったときに職場のトレッドミルを利用してランニングを行っていたことがあったのですが、どうしても自分で「走っている」という感覚よりも、「走らされる」という感覚が強かったのが印象に残っています(少し早めに設定してスピードに慣れさせるという使い方もたまにしていましたが)。
また、前職で電動式のトレッドミルを利用していた方々の歩き方を見ていて、
「歩幅やストライドが普段よりも狭くなっている」
「ストライドの時間が短くなっていて、チョコチョコ歩くようになっている」
という方が非常に多かったです(エビデンスの結果通り)。
本来の「地上での歩行」により近づけた歩行を行ってもらうためにも、自走式のトレッドミルが有効なのではないかと考えています。
自走式なので電源を必要としないため、設置場所が制限されないというメリットもあると思います。
あとは価格面で折り合いのつくものや、アフターフォローの手厚さ、もちろんデザインも考慮して当施設にとって最適なマシンを見つけたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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