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VRアニメーションの超大作"Gloomy Eyes"

概要

今日のnoteでは、5/28にOculus Quest向けに配信開始された、VRアニメーションの超大作"Gloomy Eyes"についてご紹介します。

Gloomy Eyesはハリウッド俳優のコリン・ファレルがナレーションを行い、Ryot x Atlas V x Vive x HTC x CNC x ARTE x Rhone Alpes Cinema x 3darというVR映画に関わるビックプレイヤーたちが共同製作を行う、予算規模も物語のスケールも大きい超大作です。3エピソードのストーリーとなっており、ミニチュアサイズの幻想的なアニメーションが視聴者の周りを取り囲むように展開していきます。

2019年のサンダンス映画祭でプレミア上映が行われた後、同年のアヌシー国際アニメーション映画祭で'Best VR experience'を受賞し、またサウス・バイ・サウス・ウエスト映画祭でも ‘Jury Award for Storytelling'を受賞しています。

またハンドトラッキング(コントローラーを使わずに自分の手で操作できること)対応作品として、5/28にOculus Questで"The Line"と共に2本同時に配信開始されました。Gloomy Eyesの配信価格は3エピソード合計で790円となります。

*昨日のnoteで"The Line"についても紹介しているので、宜しければそちらもご覧ください。


あらすじ

時は1983年の寒い夜。ある森林地帯の町がこの物語の舞台です。

太陽が人類にうんざりして隠れてしまい、もう二度と昇らないと決めたせいで、暗闇が墓から死者を呼び覚ましてしまいます。その時から、人間とゾンビの衝突は日常茶飯事のこととなります。

ゾンビたちはもう10年もの間、あたりを彷徨っていますが、「普通の人々」と平和に共存することはできません。彼らは森の中に隠れ、危険なゾンビ・ハンター達の手から逃れようとします。

夜の町は穏やかで静かですが、ゾンビの一人・グルーミーは夜でもなお周囲の目につかないように潜んでいます。ゾンビにとってハンターたちは本当に恐ろしい存在なのですが、グルーミーは別の何かからも逃れようとしているのです....。

実を言うと、彼は他のゾンビたちと一緒にいることが心地よくありません。グルーミーは本当に、他のゾンビたちと全くもって異なるのです。大いなる自然は、彼が特別な存在であることを知っています。

そしてグルーミーは、人間の女の子であるネナと恋に落ちてしまいます。二人の薄幸な愛は、この世界の最後の希望でもあるのです。


感想

Gloomy Eyesを観て最初に驚いたのが、アニメーションの描き込みの凄さです。背景や登場人物は全てミニチュアサイズで描かれており、その一つ一つの作り込みがとても細かく、物語の幻想的な世界に入り込むことができます。

またアニメーションの描き込みが凄いことから、キャラクターが実際に目の前にいるような感覚を得られます。私が特に印象に残ったのは、登場人物のニナの飼い犬が宙に浮かび、足をパタパタとさせながら宙に漂うシーンです。本当に目の前の空間に子犬が浮かんでいるような実在感があり、思わず手を伸ばして受け止めたくなってしまいました。

またシーン展開もとてもよく考えられています。Gloomy Eyesは全体的に薄暗い夜の世界を描いているのですが、物語が進行している場所だけが明るく照らし出されて、ユーザーの視線を自然に物語の本筋に誘導してくれます。そして物語の進行する場所はダイナミックに入れ替わっていき、飽きることがありません。

そしてファンタジックで壮大な世界観を、ミニチュアという設定を活かして存分に描き切っていることがすごいと思います。この物語を実寸大で展開していくとなると、流石に目まぐるしくなってしまうと思うのですが、ミニチュアという設定だからこそ、その世界を覗き見るような感覚で楽しむことができます。

以上、Gloomy Eyesのご紹介をさせて頂きました!興味はあるけれどいきなり購入するのは躊躇われるという方は、YouTubeでエピソード1が無料で観られるのでぜひご覧ください。


*Twitterもやっていますので、宜しければぜひフォローしてください!

https://twitter.com/Kanamonomono







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