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バイト経験は最高の社会勉強

noteのお題「はじめての仕事」をやってみようと思います。
※基本的スタンスとして個人的なことはnoteには書かないことにしていますので、最終的には人事の仕事や、仕事やキャリアに関する内容にまとめます。

高校生の時に、某スーパーの食品売り場の中にある精肉部門でアルバイトをしたのが私の人生初めての労働だった。
冬休みだけの短期バイトだったので仕事を覚えだと言えるほどでなく、白いトレイに決められた通りに肉を載せて機械を操作してラッピングするという作業。でも誰でもできるということではなくてコツがいるようだ。
あとは、雑用的なことを指示された通りにこなした。ただそれだけ。

私は高校1年生で子供だったし、何を学んだとかは特に無い。こういうものか、というほどの理解も特になかった。

その後、色々な短期バイト、単発バイトをやったことがある。
年賀状の配達バイト、年賀状の夜勤仕分けバイト、テレビ番組のエキストラ、ファミレスの研修用ビデオ出演、不動産のチラシ配布など。

大学生になってから長期でバイトをしたのが、チェーンの定食屋のアルバイトだ。私はキッチンスタッフとホールスタッフの両方をこなした。時給はたしか900円だったと思う。キッチンスタッフといっても、調理技術は必要ないものだったし、ホールスタッフも難しいことではない。食券だったのでお金のやりとりはなく、定食をお盆に載せて運ぶので料理を提供するスキルも必要なかった。

調理技術も接客技術も身についたわけでもなく、マニュアル以外の何かを学んだわけでもない。
ただ、お店を営業する、という商売の流れ、そして社会の仕組みや人間関係を見ることができたと思う。学んだというか、感じ取ったというか。

バイトなのでモチベーションが高くはないが、他のスタッフと協力しながら仕事を進めること。時間帯の売り上げ・人数・客単価が表示され、混雑を乗りきったあとの安堵感や達成感。複雑な人間関係。
そして、チェーンの飲食店のため、本部の指示通りにしかできないということ。(しかし、店長はその中で工夫をしていたこと)

大学生の間の2年半くらい働いて、「就職活動の時期なので辞めます」とつげて、辞めた。


それから、10年くらい経ち、私は企業の採用担当になった。
大学生のエントリーシートには必ずアルバイトの経験が書いてある。
面接ではアルバイト経験から何を学んだか、なんてことを尋ねたりするのだが、実際何かを学んだなんてなかろう。アルバイトを合理的に動かす仕組みの上で、手を動かしている、そういうことなのだが、エントリーシートでは、それっぽい色々な言葉で色々な話が展開する。

アルバイトはアルバイト。時間の切り売り、なんて言われ方をする。

とはいえ、社会勉強にはなると思う。どのようなビジネスなのか、どのような人間関係が広がっているのか。
マニュアル以上のことを教えてくれるわけではない。自分で見て、考えることが将来の役に立つかもしれない、とエントリーシートを読みながら考えている。エントリーシートを読み、短い時間の面接でいくつか質問をし、それに答えるだけなのだが、本当なもっと聞いてみたい。働いた経験を。
もっと感じたことがあるはずなのだ。

#はじめての仕事

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