営業電話を10秒以内に断る

職種に限った話ではないですが、総務や人事の仕事をしていると、営業電話を受けることが多いです。今回はそういう話。

まず前提を述べます。

  • 私はメインの人事の仕事の他に、総務の仕事もやっている。

  • 固定電話は普通に使う。
    会社によっては必要最低限の固定電話しか置かないとか、名刺にもWebサイトにも固定電話の電話番号を載せない会社もあるが、うちの会社は各部署各自にそれぞれ固定電話があるのが基本。(それは業種上やむを得ないところではあるが、それにしても回線数は多い。)

  • 規模の小さい会社で人数は少なく、外線電話を取るアシスタントとかアルバイトとか事務補助員とか、そういう役割の人はいない。

とにかく多い営業電話

時期によって、いわゆる営業電話が多いです。悪質な電話も多いです。
よくある、

(一度も会ったことないのに)「社長様お願いします」
(面識もなく、今日初めて電話をかけてくるのに)「総務部長様はお戻りでしょうか?」

というのもあるし、

「電話料金(電気料金)がお安くなるご連絡です」(NTTや東京電力からの電話ではなく、代理店が自分のところで契約を結ばせるための営業電話。連絡ではない)

「⚪︎⚪︎補助金のご案内でお電話いたしました」(行政または行政の下請民間業者ではなく、補助金申請代行会社)

みたいのもあります。

また、トークスクリプトを棒読みするだけの会社も未だに多いです。大勢でやっているので、後ろから同じ棒読みがたくさん聞こえてきます。先方は会社名を名乗りますが、聞き取れることはありません。

あとはしつこかったりとか。
ちなみに、そういう会社ほどウェブサイトのデザインはかっこいいです。(書いてある中身はともかく)

10秒以内に断る

今のようにチャットツールがなかった遠い昔、新卒で入社した会社で私は電話を取ることから仕事が始まりました。新入社員に電話の内容を判断することはできませんので、営業電話だろうと先輩に繋ぐか、指示を仰ぎます。
そうすると、「”担当者は外出中です”って言っておいて」と言われたものですが、もちろん今はそんなことはしません。後でまたかかってくるだけですから。

申し訳ないが、今の私には時間がないのです。話を聞いていたら仕事ができないのです。
昔だったら、「そうですか。資料か何かあれば送ってもらえますか?」と言ったりもしましたが、最近は資料を郵送する会社も少なく、メールでデータを送りますとい言われ、メールアドレスを口頭で言わされることになります。

とにかく時間がもっていないのです。時間がなくなってしまうのです。

ですので、
「⚪︎⚪︎(←社名は聞き取れない)と申しますが、採用のご責任者様いらっしゃいますか?」と言い終わる前に、
「すみません、営業のお電話ならお断りします。すみません。」と言って切ります。10秒以内に終わらせます。

仕事の目的はなんだろうか?

電話営業が必ずしも悪いというわけではありませんが、一般的に(あるいはその業界内でも)知られてない会社が、マニュアル棒読みで詳しい要件も言わずに別の人に電話をつなげようとすることは、人に迷惑をかけている行為だと思うのです。
商品やサービスを深く理解していないアルバイトを大勢雇い、大勢でひたすら架電するなんて、今さらそんなやり方ないでしょうと思います。(そして専門のコールセンターならともかく、普通のオフィスで今時こんなに固定電話置いておく会社もないでしょう、と自分の会社に対して思います)

もちろん、相手にじゅうぶんな配慮をして、人間関係を作りながらうまく話を進めてくる優秀な人もいますよね。
目指すのはひたすら電話するのではなく、そのサービスでどのようなお客様の利益があるかきちんと伝えること。

ブランド力は重要

HR系の会社だととっかかりとしてブランド力が重要だと思います。使ったことないけど知っているサービスの会社から営業電話がかかってくるのと、全く知らないスタートアップ企業がよくわからないサービスの説明をしてくるのとではこちらの反応もずいぶん変わるものです。
やはり知っている会社からだと気にはなりますね。

ただ、有名だけど営業電話がしつこい会社があって、
「お願いですから、もう電話をかけてこないでください。データベースからこの番号は削除してください。お願いします。とても困っているんです。」
と懇願したことがありますが、「わかりました、約束します」と言われた翌月にやっぱり電話はかかってきました。

営業の仕事の目的は見失わないようにしたい。

そしてお客の立場ならお金を払ってサービスを契約し使用する立場なので、相手の話だけでなく、きちんと情報収集して、判断できるようにならなければ。


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