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#216 つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かひて、心に何も浮かばず、筆進まず


忍者が何かを描こうとしているシーンを描きました。

徒然草の『つれづれなるままに、日暮らし、硯に向かひて〜』の文章から発想を得ました。
徒然草を現代語訳すると、『孤独にあるのにまかせて、一日中硯と向かい合って、心に浮かんでは消えることを、とりとめもなく書きつけてみると、妙におかしな気分になってくる』という意味のようです。

徒然草ではいろんなことが思い浮かぶ様子が描かれています。
ですが、今回描いた忍者はその逆バージョンです。
紙が真っ白なのはまさに今何かを描き始めたタイミングだから、ではありません。
硯に向かってはみたものの、何も浮かばない!
そんな状況です。

この状況、たまに自分も陥ります。
何か描こうと思ってもアイディアが何も浮かばないことがたまにあり、そんな時は結構苦しい気持ちになります。
アイディアが浮かばないなんて、自分はダメだ〜、と悲観的になってしまうこともあります。
アイディアが出ずに苦しむ、というのは創作する時のあるあるかなと思います。

忍者の顔を辛い表情にした方が、見た人がより感情移入できたかも、とも思ってはいるのですが、この忍者はあまり心情を表情に出さない性格の設定なので、この絵では無表情で筆が完全に止まっている状態を描く事にしました。

何も浮かばない日もあります。
日々アイディアをストックすることを心がけ、ネタ不足にならないようにしたいです。
溜め込んでおいたネタを描く気分では無い、という日もあるんですけどね。


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