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【連載小説】突然、覚醒しちゃいました④
家に帰り今後について考えていた。見慣れた部屋だけど、ちょっとだけ変わったことがある。死んだおじいちゃんが僕のベッドに座って微笑んでいるんだ。こんな時はお笑い番組で笑って落ち着こう。
テレビには漫才が映っていた。しかし次の瞬間、海外らしい場所での地震の映像が目に映った。テレビ画面が変わったというのではなく、頭の中で強制的に地震の映像を見せられたという感じだ。海外のビルらしき場所が大きく揺れていた。建物と人種から考えて南米だろう。
僕は昔から地震が嫌いで地震の特番をよく見ていたし、夢にも出てくるくらいだからそのせいだろうと思っていた。
地震の映像を見てから1週間後、ニュース番組を見ていたら海外での地震のニュースをやっていた。
「チリでM7の地震がありました。最大深度は6強です。津波情報に気を付けてください」
1週間前に見た映像がテレビのニュースに流れていた。
「お母さん、僕が1週間前に見た地震がテレビに映ったんだ」
「あなたは何を言っているの、地震を予知したとでもいうの?気持ちが悪い」
お母さんに何を言っても無駄だった。もうお母さんには不思議な体験は話さないようにしよう。
この日から身の回りで起こる地震もなんとなく分かるようになった。地震で揺れるイメージが数日続き、イメージが消えたころ地震が起きるんだ。僕は未来も見えるようになったんだ。
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