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いわきの旅①

※タイトル画像のハワイアンズは出てきません。

お盆休み、毎年東日本大震災の被災地に行ってます。
いつもは仙台から南三陸町に行ったり、数年前は思いきり岩手の遠野や平泉まで行きましたが。
今年はお盆休みが4日しかなく、2011年の8月以来三回(うち二回は仙台までの経由地として)行った、福島のいわきまでにしました。
2011年以来の、いわきだけめぐる旅です。

いわき市は、福島県で人口最大の都市(ただし福島県の県庁は福島市)、東北でいえば仙台市に次ぐ規模である。
中世は岩城氏の領地であり、かつては常磐炭田、近年は工業都市として発展するも、「アクアリゾートハワイアンズ」は映画「フラガール」で有名となり(アニメの「フラフラダンス」はあまり知られてないか)、さらに水族館「アクアマリンふくしま」や「いわき湯本温泉町」など観光地として知名度が増している。

実は、いわき駅は昔「平駅」であり、平市や勿来市、磐城市などが合併して「いわき市」となり、「いわき駅」となった。
磐城市は「東北の湘南」として、海水浴や漁業で有名なリゾート地「小名浜」であり、やや内陸にあるいわき駅よりも、小名浜の方が観光客が集まりやすい。
そんないわき市も、東日本大震災の被災地だ。
僕は2011年、交通がまだ宮城は壊滅していた頃、いわきをまず巡った。
宮城の南三陸町に行けたのは、2012年の夏だった。
今回は期間も短いので、改めていわきを巡ろうと思った。

いわきへGo!

て、難しい話でなくて、ただの豪遊の旅です!

上野駅にて。午前9時発。
旅のお供の本も豪遊!
朝御飯も豪遊。一応、東北復興の旅です。
特急ひたちにて、上野発。トレイントレインな感じがたまらない。
あっという間に、都会の喧騒から離れ。
日立あたりは、目の前は太平洋。
上野駅から二時間半で東北は福島県へ。
午前11時半、いわき駅へ到着!
観光案内所にて、バスの行き方を聞く。
フラフラダンスはまだ観たことない。
12時ちょうど、バスに乗る。
地元の郷土資料館はまだ行ったことない。
だいたいが、いわきというと、隣駅「湯本」にある「石炭化石館ほるる」に行くのだが、今年は長く閉館中のようで。
バス「ニュータウン」方面、30分ほど。郷て団地町を突っ切り「中央台鹿島」にて徒歩3分くらい。
閑静な住宅街の中。
「暮らしの伝承館」へ!
入館料は340円、撮影とアップの許可を得て、いざ!
どんな「いわきらしさ」に出会うか、高が胸鳴ります!?

地元の郷土資料館へ。

入り口のこれで感動!昔のいわきの村の入り口に入ったみたい!
日本各地の民家の解説。東北は岩手と秋田、神奈川と千葉、大阪や佐賀、琉球やアイヌまで。
まだ細かい違いまで注目できず、「だいたい、入って土間、上がって活動するのが座敷、そして家長などが寝たり大事な式をやるのが奥…」。僕が買った民俗学の本にも、全国の民家が載ってたような。
この掲示がいわきらしさかな。
「じゃんがら」など特殊な祭りがあるが、だいたいどこも同じ年中行事…!?
藁馬は、西日本では正月に神棚に疱瘡神など厄神を払うために祭る。宮城や東京も七夕に、福島は盆に祭る習慣があるらしい。
人形や模型はテンションアガる!
おや…?
おやや…?
そうか、この展示…?
子供向けの資料館なのか。
「子供たちに、昔の暮らしを残し見せる」のが目的なのか。
「昔の子供の遊び」を強調してるし。
一応、いわきの昔の写真が、僕の求める「いわきの民俗」を仄めかしてはいるが。
これ、東北(みちのく=都から離れた道の奥)ぽい。
江戸や東京への憧れ、または江戸や東京を去って東北に行った人々もいたろうな。
シアターには、現代っ子が昔の民家で一日暮らす話と、「じゃんがら」祭りの様子が。
東北に多い「曲屋」は、馬屋と民家が合体した造り。

ワンフロアーで、民家の解説パネル、いわきの年中行事パネル、シアターと10くらいの座席、奥に昔のくらしと子供の遊びを示した道具や人形の展示。
なかなか、「いわきらしさが見えない、どこの地方にもありそうな感じ」で、340円の価値が見出だせないと思いながら30分ほど、見学。バスは30分に一度のため滞在目標は一時間。
ふと、思い出した。
そういえば、屋外に民家が再現してあるらしい。
まあ、20分くらいあれば…
と、目算は外れた。

「暮らしの伝承館」の屋外の民家展示。

村境とかに置いたのかな。こういうのが東北な感じが得られます。
実は、僕にとり、屋外からがメインだった!
広い敷地に五軒くらいの民家が!
すごいぞ!
最初は奥のこの民家から。
囲炉裏のある、「でい」は客間や仕事場、家族団欒の場でもある。
奥は大事な部屋、家長クラスの場所。
縁側。立派な家だなあ。
2階は養蚕などしてたのかな。
ちなみに、屋根を燻すためにも、囲炉裏の火は絶やさない。だから相当煙(けぶ)たいようです。
再び、囲炉裏から土間(入り口)へ。
二軒目、ここも立派な。
囲炉裏にぶら下がってる藁は、「弁慶」といい、焼いた魚を保存したり煙で燻す。食料は貴重!
囲炉裏にある赤くて丸い、かぼちゃみたいなものは多分「猫行火(ねこあんか)」て暖房器具かな。
炭入れて、布団とか暖める。
糸車など、せんいは自前や副業か。
盆の祭る仏壇。いやあ、独特!?
風呂場もあり。水も薪も豊かなのかな。
農具小屋。
四軒目。
蚊帳(かや)が吊ってある!
昔は虫さされ(蚤や虱など)や、風呂も毎日じゃないし服も同じの着てたから汗疹とか、皮膚病が大変だったようです。
こんなスケールの民家群は初めて。
楽しいのだが、バスまであと7分!
企画展まで!一分で農具を鑑賞。まあどこでも見るもの。

ここに載せた写真は、撮ったものの一割くらいです。実際はもっと見所満載ですが。

バス停には二分前に着き、無事午後二時頃いわき駅に戻る。

さて、この後。
小名浜に行きたいし、震災伝承館にも行きたい。
二つは場所離れてるが、どうやら同じバスで行けそう。

しかし、バスを間違える。
午後二時20分、九番バス停でなく。
午後二時20分、六番バス停に乗ってしまう。

しかし、端から、いろいろ想定し、「震災伝承館は明日でもいいや、今日は小名浜の市場で海鮮楽しみ、アクアマリンふくしま(水族館)に初めて行ってみよう」とも思っていたから、まあ良しとする。
(そのあと、実は震災伝承館も行けるルートを見つけたため、失敗は悔しいが。)

さて、これから小名浜で、好物の「どんこ(エゾアイナメ)煮付け定食」(過去に三度食べた、僕の中でいわきならこの料理!ただ、小名浜のこの店しか出さないみたい)、アクアマリンふくしまへ!

しかし、長くなったので、明日の「震災伝承館」とまとめて書きます。

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