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東アジア地域研究&東アジア文化論

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2022年8月の記事一覧

シーフーツーユイ(西湖酢魚xī hú cù yú)について

シーフーツーユイ(西湖酢魚xī hú cù yú)について

ご訪問ありがとうございます。本日、浙江料理の一つである西湖酢魚(xī hú cù yú)について紹介します。

西湖酢魚は浙江省の有名な料理で、主な材料は新鮮な西湖の鯉、草魚、チヌ魚です。甘酸っぱい魚のあんかけ料理で、西湖のほとりにあるレストラン「楼外楼」の西湖酢魚はもっとも評判が良いです。

西湖酢魚に使う酢は黒酢で、甘さと酸味が控えめなので、やさしい味わいになっています。そして、西湖酢魚の場合

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トンポーロウ「(東坡肉)dōng pō ròu」について

トンポーロウ「(東坡肉)dōng pō ròu」について

ご訪問ありがとうございます。

前回のマーポードウフ「麻婆豆腐(mápó dòufu)」に続き、トンポーロウ「(東坡肉)dōng pō ròu」ついて紹介します。

トンポーロウ(東坡肉)は、よく知られている中華料理(浙江料理)の一つです。中国北宋の詩人蘇軾が好んだと伝えられるところから、名づけれれたと言われています。蘇軾について以前、一度書いたことがあります。

1079年、蘇軾は当時に為政者を

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記憶の場を訪ねる旅(2):中央道路と鎖塚を訪ねて

記憶の場を訪ねる旅(2):中央道路と鎖塚を訪ねて

ご訪問ありがとうございます。

7月21日、博物館網走監獄を訪ねた後、次の目的地・中央道路と鎖塚を訪ねました。

         

北見市の公式ホームページによりますと、

明治24年(1891年)、網走から北見峠までの間につくられた中央道路は、その建設に囚人たちが使われ、多くの犠牲者を出したことから、囚人道路ともいわれています。北見市端野町緋牛内にある鎖塚はその犠牲者が眠っているとされ、鎖塚

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記憶の場を訪ねる旅(1)博物館網走監獄を訪ねて

記憶の場を訪ねる旅(1)博物館網走監獄を訪ねて

ご訪問ありがとうございます。本日から「記憶の場を訪ねる旅」というシリーズを不定期的に書いて行きます。

このシリーズは、「ニッポン魅力発見の旅」シリーズと関連性はありますが、若干違いもあります。

端的に言えば、少し特殊の場所を訪ねる旅のシリーズです。

このシリーズの1回目は、博物館網走監獄について書きます。

     

本題に入る前に、まず、キーワードである「記憶の場」について紹介します。

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ハッカ(薄荷)を通して越境する人と文化を通して読み解く東アジア(その2)

ハッカ(薄荷)を通して越境する人と文化を通して読み解く東アジア(その2)

ご訪問ありがとうございます。

一昨日続き、ハッカ(薄荷)について書きます。

7月22日、北見に行った際に、ハッカ記念館を見学した後、隣の薄荷蒸溜館も見学しました。

薄荷蒸溜館を見学した後、敷地内にあるハーブガーデンも見学しました。