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冬の港 SIGMA fp + Leica summilux-M 35mm f1.4 2nd

冬の港を撮る。

この日は気温がマイナスに近く、山陰の冬の海辺の風物詩、すなわち暴風であった。

手が悴み、カメラが氷のように冷たく、バッテリーの減りがいつもより早足だ。

人気のない冬の港は、ただ寒く、潮臭く、無益である。

特に目的もなくたどり着いた港にて、いつでも逃避できる苦行に勤しむ。

何をしているのだろうか?

そんな気分で撮った写真は、総じてどこか虚無的である。

だが、殺風景な冬の港とは相性が良いようだ。



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