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『デカメロン』やりませんか?(エシカル100考、77/100)

新型コロナウィルスの影響で、イベントなどの人の集まりが中止・延期になったり、オンライン開催になったりしています。

僕も3月5日に催すサーキュラーHRのローンチイベントをオンラインにしたり、他の企画はお蔵入りさせたりしました。

オンライン、リモートの新しい可能性はひらけるとしても、人の縁がつながる機会と場がなくなり寂しいと思う方も多いのではないでしょうか。きっと3月半ばには、集まりが減ってつまらんなあ、、という退屈が世を覆っているでしょう。

ところで、『デカメロン』ってご存知ですか?

でっかいメロンではありません。少年隊の曲名でもありません。

ジョヴァンニ・ボッカッチョが書いた物語集で、最初の近代小説といわれるイタリア文学です。『デカメロン』という名前は『十日物語』と訳されます。デカは、デケイドとかと同じく10の意味ですね。

この『デカメロン』はどういう物語かというと、14世紀半ばに流行した疫病・ペストを逃れるためにフィレンツェ郊外にこもった10人が、10日にわたって10個のテーマで話しをする、という内容です。

10日間の、10人10テーマ合計100個の「すべらない話し」集、みたいなものですね。

幸福や不幸の話し、失ったものや得た物の話し、騙す話し、恋の話し、意識高い系の話しなど、、とっても人間味あふれる「すべらない話し」が並びます。

『デカメロン』は神と人といったテーマではなく、人間くささに溢れ、人間愛、人生肯定に根差したテーマを扱っているため、ヒューマニズムと関連づけられます。人間性の回復の文学、といえるかもしれません。

黒死病とも呼ばれるペストのパンデミックという世界危機のなかで、もう一度「人間」をとらえなおそう、という試みに思えます。人って愚かなところも、善いところもあって、まあ愛すべき存在だよね、、って。

新型コロナウィルスの流行する2020年に、この『デカメロン』をやってみませんか?

コロナがあぶり出すさまざまな不寛容さ(差別や、政府や企業の体たらくや)や景気の悪化などともに、やたらと早く咲いてしまう桜が教えてくれる気候危機など、黒死病に覆われていた中世並みとまでは言いませんが、閉塞感は強まっている。

だからこそ、人間賛歌。人ってしょうもないけど、面白いなあと思えるような「すべらない話し」をみんなでできたらな、、と思います。

やり方は簡単、10人くらいのメンバーで、週1くらいでリアルに集まってクローズドで飲み食いしながら順にお題にしたがった話しをしていくだけ。

10人程度なのでウィルスの感染対策もしやすいし、10回開催するころには流行も落ち着いているかな、、と思います。

場所は、日本橋水天宮前のエシカルペイフォワード店舗で。3月から平日の夜に開催していきたいです。

より詳しいことは、おいおい‥。

まずは友人知人や、その友人くらいの範囲で参加したいメンバーを集めたいと思うので、興味あるよって方はご連絡ください。

あ、別に毎回参加が義務とかではありません。

・・・これ、普通の飲み会とどう違うの?といわれると、、まあトークテーマがあるってことは違いますが、正直大差ありません。

でも、ペストの流行下で人間の面白みを堪能した物語にならって、コロナの流行下で与太話をしながらこれからの人間らしさを考えてみるのも、実に風流かな、、と思います。

というわけで『デカメロン』やりましょう!

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