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答えのない時代に組織へ「哲学」を取り入れるべき理由

ひとりひとりの哲学を組織の原動力に変える「哲学クラウド」。組織の一体感づくりに向き合うMIXI上級執行役員の奥山氏は、既存のサービスでは解決できない根本の課題の解決を期待し、哲学クラウドのサービスの1つである「哲学対話」を活用されました。変化が激しく答えのない時代の組織づくりにおける「哲学」の価値は何なのか。
前編:組織の一体感づくりに向き合うMIXIが実践した「哲学対話」の効果、に続く後編。

管理職同士の対話量が増え「物事の前提」から考えるようになった

上館:哲学対話において、哲学者が媒体になることで、普段は見えないメンバーの根底の考え方や、心の底から思っている意見を引き出すことができたということでした。
哲学対話を通して、その後の組織に変化は見られましたか?

奥山氏:まず、コミュニケーションの量的な面では、対話量が増えたり管理職同士で顔を合わせる機会が増えました。

また質的な面では、皆んな、議論での発散が上手くなりました。前提を疑ってみたり、前提をずらしてみることで考えを深めていくことは哲学対話の中で学んだことだと思います。

哲学者は型そのものから一緒に「再定義」して考えてくれる存在

上館:哲学者と普段話すことはあまり無いと思います。話す前の哲学者の印象を聞かせてください。

奥山氏:哲学者は変わっている人だと思っていました。大学でも哲学の学部の人は相当変わっているし、高校時代にその学部を目指しているって、若干革命家っぽくて友達もいないんじゃないかと思っていました。笑

実際は話していてとても面白かったし、コーチングでもティーチングでもない、自分の思考が整理される話し相手だったなと思います。

上館:哲学者だからこそ出せる価値を提供したくて起業したので、そのように仰っていただけて光栄です。コーチングやティーチングとはどのように違う感覚がありましたか?

奥山氏:普通は考えをアウトプットする際に、フレームワークや過去の自分の経験からアウトプットすると思います。それに対して哲学者は、引き出しの量が多いだけでなく、フレームワークや過去の経験ではないところから問いやアドバイスが出てくることが印象的でした

哲学者に問いかけられると、自分が普段から考えていないことを考えるので、良い意味で普通に答えられないんです。型そのものを再定義しながら話すので、自然と頭を使いました。

上館:普段のロジカルシンキングでは、ゴールに対して課題や打ち手を考えて行動が生まれると思いますが、哲学的な思考では問いかけられることで疑問が生まれて思考そのものがアップデートされていくという特徴があると思います。

奥山氏:そうですね。やり方を教えてもらうよりも、考える力が身に付いていく方が長期的にはレバレッジが効くと思いますね。

哲学は答えのない時代を生き抜くリーダーに必要な「訓練」

上館:奥山さんにとって哲学の価値は何だと思いますか?

奥山氏:経営や組織づくりをしていく上で、哲学はリーダーが思考の深さを鍛えるために必要な訓練の1つだと思いました。

それ自体で結論を出して次に繋げると言うよりは、物事をさまざまな角度で捉えたり、見方を変えて自分が抜けている角度や考え方が無いか考えるので、変化が激しく答えのない時代で仮説を立てたり、考え方の違うメンバーと関わる上でも活きると思います。

上館:ありがとうございます。

総括:哲学者からのレビュー

奥山さん、インタビューにご協力いただきありがとうございました。
最後に、奥山さんとの1on1から哲学対話まで併走した哲学者・堀越からの総括をお届けします。

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