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大学院入試、準備は二つだけ(文系)

こんなポストがありました。

情報という意味では確かに少ないと思います。理系はSNSでもずいぶん情報が出回っていますが、文系は少ないでしょう。

ということで、院試に向けた試験の話でも書いてみましょうか。
ただし、当然ですが大学院ごとに違いがあります。また、私は修士博士とも社会人選抜なる枠組みで受験しています。

修士の院試①筆記試験


確か筆記試験は英語1科目。もちろん研究計画書は提出します。筆記に通ると面接です。

たかが英語、されど英語。学部からストレートに院試を受ける学生ならそんなに心配しなくてもいいのではと思います(勉強はすると思いますけど)。私の場合、そもそも院試の英語ってどんなのか知らないし(当時はこんなにSNSが普及する前なので、まったくといっていいほど情報がありません)。ただ、確か過去問を請求した気がします。読解なのか文法系なのか、最低限の傾向はわかります。それだけでも大きい。

とはいえ脳みそはそれなりにさび付いていましたし、社会人選抜がどの程度のものかもわからない。筆記は英語1科目なので、これで命運決まるとなると軽視もできません。

調べてみたら、あのZ会が大学院入試対策用の英語通信講座をやっているではありませんか!(ただし今はもうなくなってしまった模様)
確か期間は半年間くらい、毎月長文読解の添削問題を受けるスタイルだったと思います。自分は院試まで3カ月を切っていたと思いますが😅、やらないよりマシだろうと即効申し込みました。

3カ月切った中での添削がどの程度効果があったかは明確にはわかりません。ただ、受験英語の知識や向き合い方が、頭の中の奥底から引っ張り出された気がします。その感覚が鈍らないよう、試験日まで毎日長文読解をやりました。

本番の試験は、問題を持ち帰れないので自己採点できませんでしたが、感覚的には共通テストの長文問題の難易度くらいでしょうか。6割か、7割か、手応えとしてはそんなものです。それでも通過の一報を受けるまでは不安な日々を送りました。

院試を受けると決めたら、短時間で良いので毎日英文問題と格闘することが対策でしょうかね。院試対策はZ会でなくても検索するとそれなりありそうだし、大学入試の問題集で十分対応できると思います。過去問もらえるなら必ずもらって傾向を確認しましょう。これがまず対策の一つ目です。

修士の院試②面接


研究計画書をもとに面接を受けます。余談ですが計画書の書き方については多数ネットで見つかりますので、そちらを。

自分の時は教員3人と対峙しました。和やかに進んでいましたが、ある先生が、さんざん首を捻ったあげく、こんな質問を。

「この研究計画で、どうしてウチの大学院なわけ?」

いや、だって合致しているでしょう、専攻と内容。もちろんそうは答えません😀。
当たり前ですが、3人の教員は同じ専攻の所属でも、やってる研究はみんな違います。特に自分は、その専攻の中では傍流でしたので、そう思われても仕方がないのかなと。でも当時はかなり面食らった記憶があります。

でも、ひるんでる暇はありません。そこを理路整然と切り抜けられれるかどうかが勝負の分かれ目。自分がやりたいことを、なぜその研究科でやるのかをきちんと(=脇を固めて)話せるかどうかです。

計画書はそのように書いているはず。それを自分の言葉で説明できるようにしておくこと。脇を固めてと書きましたが、他の大学院ではなく、ここの大学院に進む理由に説得力を持たせる。「こんなことをやりたい」「それにはこの研究科が最適」「それはなぜか、カリキュラムが・・・・環境が・・・指導教員が・・・」「ここでそれを極めると、こんな成果が出そうだ」。ここまで言えれば完璧でしょう。これが二つ目の準備です。

ということで、この2点が唯一かつ最大の準備ポイントかと思ってます、あくまで経験上ですが。

おまけ:博士課程の院試


言うまでもなく研究計画書がすべてです。試験はその内容をパワポでプレゼンし、たっぷり質問を受けたり、疑問点に答えたりすること。

博士課程の場合は事前に希望する指導教員と面談し、自分のやりたい内容で指導を受けてくれるとなれば、アドバイスをもとに計画書をがっちり作り込みます。その上でのプレゼンですから、内容が問題になることはないでしょう。

修士の時と同じで、自分の言葉できちんと説明できるか。自分の場合は計画書に書いた内容というより、その背景・バックグラウンドや、このジャンルの昨今の状況など、研究内容の周辺を幅広く聞かれました。そこは計画書を練り上げる段階から想定しておくこと。また、最後に博士号取得後のキャリアプランについても質問がありました。

ちなみに自分の大学院では語学の試験がありません。代わりに語学能力を資格で証明します。TOEICとか。同様の大学院もあるでしょう。ただ、資格試験の場合は受験してスコアが確定するまでそれなりに時間がかりますから、これはとにかく早く準備して、早く受けてしまうことが肝要かと。

ご質問があればなんなりと。

過度な心配は不要、それよりも・・・・

本編終了。この先は投げ銭用の追加パートです。

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