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読書の前に読書する 下

読んだ本の内容をすぐに忘れてしまうので、
「いくら読んでも意味ないのでは?」と不安を覚え、
読んだ内容を忘れない方法が記された本を読むことにした私。

読書の前の読書、今回が3回目で、フィナーレとなります。

最後に選んだのは、「読んだら忘れない読書術」。

読んだ本の内容を忘れたくない私の前に現れたのは、「読んだら忘れない読書術」という1冊の本。
まさに出会うべくして出会った運命の1冊でしょう。

実は前回までに読んだ「インプット大全」「アウトプット大全」と同じ著者の方で、「読んだら忘れない読書術」のほうが少し古いです。
正直言うと「読んだら忘れない読書術」の内容を「インプット大全」「アウトプット大全」でも取り上げているのでその2冊だけでも十分学びになります。
ただ、より読書について特化しているので読書についてだけ知りたい方は逆に「読んだら忘れない読書術」のみでも良いかもです。

以下、読書感想

ということで、要約はいつものように要約サイトに丸投げ。

この本からの学びは、次の3つです。

・速読よりも深読
・1冊の本から学びを搾り取る
・知識は最高の貯蓄である

それぞれ見ていきましょう。

速読よりも深読

読書に速さを求める時期が、私にもありました

いわゆる速読ですね。
例えば、私の1冊の本にかける時間が2時間だとして、もし速読を身につけて2倍のスピードで読書できるようになったとすれば、同じ2時間で2冊読めるようになります。これは夢のようなスキル。

ただ付け焼き刃の速読術では、速度の代わりに犠牲にしているものがあるはずで、それは「本の内容の理解が浅くなる(分かった気になってるけど実は分かっていない)こと」だと思います。

読書において忘れてはいけないのは「何冊読んだか」ではなく「何個の学びを得たか」ということ。

つまり、

・2時間かけて1冊の本を読み10個の学びを得た。(普段の速さ)
・2時間かけて2冊の本を読み8個の学びを得た。(速読)

こういった「1冊しか読んでないけどトータルの学びの数では勝っている」といったケースが発生しうるということです。心当たりがありますよね。

速さを求めると、どうしても浅く読んでしまいがちで1冊の本から得ることができる学びは少なくなってしまうんです。もしそうならない速読術があるのであれば、まじで教えて下さい

「深読」の意味は、本から得た学びや知識を「議論できる水準」まで理解するように深く読むこと、です。

速読は魅力的ですが、まずは1冊1冊じっくり深く読むことから始めたいと思います。

1冊の本から学びを搾り取る

上で述べたことの繰り返しになってしまうのですが、読書は「量」ではなく「質」です。

ではどうすれば「質の高い読書」ができるのか。

答えは「アウトプットを前提にすること」です。
例えば深読の意味は「議論できる水準」まで理解するように深く読むこととお伝えしましたが、実際に本を読んだあと誰かと本の内容について議論をする、と決めておけば自ずと読書の質は上がります。

アウトプットをしないといけない状況を作ることで、それを前提にインプットしなければいけないので「細かいところまで深く内容を理解しようとする」ことになり、それが深読につながります。

知識は最高の貯蓄である

ユダヤ人は「お金」より「知識」を大事にするそうです。
お金を持っていること」よりも「知識があること」を重視するんですね。

なぜなら結局「知識」が「お金」をもたらすことを知っているから。
例えば銀行にお金を預けても利子はほとんど付きませんが、貯金するはずだったお金を使って本を買い、読書をして得た知識を使って、年収が上がったとします。

これって読書という方法で知識を買って、買った知識を使って更にお金をもらえるようにということですよね。

「そんなうまい話があるか」と思うかもしれませんが、ここまで学んできたから分かります。これはあながち外れていないと思います。

読んだ本から適切に学び適切にアウトプットを行い、フィードバック(振り返り)をする。そのサイクルを回していけば、必ず自己成長につながります。
それは社内の評価に直結するでしょうし、当然年収にもプラスの打撃を与えるはずです。

銀行に預けているよりも、お得なお金の使い方だと思いませんか?

最後に

ここまでお付き合いありがとうございました。
無事に読書のための読書を終えまして、同時に行っていた読書感想(=アウトプット)もなんとかやり遂げました。

読書に関する3冊の本を読んでみて痛感したのは、「読書は読むのが目的ではなく学びを得て行動を変えることが目的である」ということ。

なんだか遠足と似ています。
おやつを食べてみんなで遊んで満足してはいおしまい、ではなく家に帰るまでが遠足です。先生が何度も言っていました。
読書も読んで満足しておしまい、ではなく学びをアウトプットするまでが読書。

遠足も読書も本来のゴールより前の段階で満足しがちだけど、実はそうじゃないんですね。ゴールはその先にあります。

まさか遠足に読書の極意が詰まっているとは。意外な結末を迎えたところで終わりとします。

全3回、お付き合いありがとうございました。

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