市川雛菜
去年の暮れに知り合いの方と会話した流れでダウンロードしたアイドルマスターシャイニーカラーズに最近どハマりしている。
ゲーム本編は勿論、グッズを買ったり、ケチな自分が人生で初めてガチャに課金したりと、それなりの強さでハマっている。
高齢オタクなのでもう感受性や情熱など衰えていると思っていたが、久々に楽しい。
こんなものを読むのは親しい友人知人くらいなのでそれぞれの説明や詳細は省くが、ノクチルを箱推ししつつ、そこに所属している市川雛菜にどハマりしている。
ただ周りの人間のほぼ全てから(特にコミケで久々にお会いした方々から)
「シャニマスを始めたのはともかく、テツさんが雛菜とは思わなかった」
と驚かれたのと、確かに単純な趣味や性的嗜好やらからはわりと遠いキャラクターにハマったのは何故なのかと自分でも不思議に思うので「何故」なのかを自問自答しながら考えてみたい。
こうした後から考える好きの理由って、理屈を捏ねて好きの対象に後付けでペタペタと貼り付けるだけのものでしかないような気もするが、そこには注意して自身の内面と対峙したい。
市川雛菜が好きな理由①
内面の相互理解などという現実には実現不可能なゲームになるべく参加しないように生きているところ
どんな関係性のどんな相手だとしても、ぼくたちは他人のきもちなど理解できない。
推察した答えに対して相手が「合っている」と判定してくれたとしても同じこと。
それが本当に「合っている」かどうかの答え合わせは絶対にできないので。
これはぼくも物心ついた頃から
「それなのになんでみんな不安にならないんだろう」
と不思議に思っていた。
雛菜は幼馴染のノクチルのメンバーと両親、あとはプロイヤーのアバターであるプロデューサー以外には徹底的に興味を抱かない。
高校一年生なのに中学校の担任の名前も顔も覚えておらず、同じ事務所の他グループのアイドルとも距離のある敬語で会話をする。
表面的には明るくふんわりとしていて、何なら社交的にすら見えるのも学習し身につけたペルソナなのではないかと思う。
それは使い方、見せ方によっては最も(どうでもいい)他者に入り込まれないスタイルなのではないか。
自身の内側を推察されないように、探られ入り込まれないように、わざと薄っぺらく底が浅く見える自分を他者(たち)に提示する。
そうだとしたらそれは自身のアイデンティティと思想を防衛しつつ、社会とも折り合いをつけやすい、賢い立ち回りだと感心する。
ただ身近な人間、好意を抱く人間との距離はまた別なんですよね。
多分、そことのつきあいでなら、内面へ踏み込むことも踏み込まれることも、何とか許容するのではないか。
言い方は悪いけれど、どうでもいい他者(たち)のために無駄なストレスを溜めないような生き方。
どうでもいい他者(たち)との相互理解への放棄。
外見の可愛らしさとそうした冷たく見えないように装飾したドライさを同居させるパーソナリティが好きで堪らない。
欲を言えば(ゲーム的にありえないけれど)プロデューサーのことすらどうでもいい他者扱いをして欲しかった。
ノクチルのメンバーにだけ心やきもちを求めて欲しかった。
百合厨なので……。
市川雛菜が好きな理由②
清く正しい快楽主義者
①との繋がりではあるけれど、雛菜は(基本的に)他人の内側に関与しない。
自身のしあわせは自身で判断できるけれど、他者がしあわせかどうかは解らない。
公開されている彼女の物語を読んでみても、愚かな人間ではないので、自身のしあわせのために(必要がないのに)法を犯したり、他者を踏み躙ったりすることはないだろうけれど(それが結局は自らのしあわせを破壊することくらいはいついかなるときでも理解しているだろう)
その代わりに、解りもしない他者の内側を勝手に察して自縄自縛に陥ることもなく、自身が望むやりたいことをやりたいように、誰のことも気にせずにやってしまえるような、真の意味での快楽主義者な部分が好きだ。
他者(たち)のきもちや感情なんて、自身のしあわせには本当は何ら影響しない。
そうしたものをベースにして自分自身を構築しない強さが美しい。
市川雛菜が好きな理由③
浅倉透への感情と樋口円香との関係
幼い頃から身近にいる光であり特別な輝きである浅倉透。
人生における賢い立ち回りをきちんと熟せる雛菜だけれど、幼馴染が自分たちとは違う存在なんだと初めて認識したときに、何を感じたのか、どう対峙しようとしたのかと考える。
思春期の少女にとって、特に雛菜のようにファッションにも美容にも興味のある子にとって、素の状態で輝くばかりに美しい幼馴染が常に近くにいるというのはある種の呪いにすらなるのではないか。
(同じような呪いを円香も受け、三人とは中学校が違った小糸は毎日のように間近でこどもから少女へと羽化する透を目撃していない分「比較的」マシなのではないかな)
でも雛菜はそれなりに賢く、それなりに真っ当な人間なので、その呪いが妬みや憎しみに育つことはなく、代わりに自分とはステージが異なる、人間ではない女神様のように崇め、好きだ好きだと常にアピールすることで、同じ土俵に立つことを放棄しているような気がする。
それが意識的だとは言わないが。
円香とは、そんな自分たちとは違う輝きに見惚れ焦がれる人間同士として、肉体のある身のつきあいがある。
最後の最後に雛菜と一緒にいる相手は円香だよなあという予感がある。
すみません！！
年末年始に良いまどひな本をたくさん買ったんです！！
理解しました！！
世界が開闢したのです！！
繰り返しますが百合厨なので、雛菜単体ではなく(いや単体でも大好きだけど)関係性に興奮します。
幼馴染が幼馴染でなくなる瞬間はいつで、きっかけは何なのか。
薄い本ください。
市川雛菜が好きな理由④
顔がいい
これは卵が先か鶏が先か的なアレなので、好きだから顔がよく見えるのか、顔がいいから内面を全肯定するのかは解りませんが、顔がいい。
クソかわいい。死ぬ。殺して。
まだゲームを始める一年以上前にスマホに保存した雛菜の画像があるので、顔が先な気もする。
初期衝動に魅せられて走り出した、僕の感性いつまでも閉じたくない(勢い
市川雛菜が好きな理由⑤
ガタイ
宗教上の理由で胸部装甲の薄い人はちょっと……。
昔の偉い人も、胸のデカさは七難隠すって言ってた(言ってない
ぼく自身がわりとデカくてゴツゴツした生き物なので、小さきものはうっかり踏んだりしそうで怖い。
犬も女もデカい方がいい。
市川雛菜が好きな理由⑥
声とあおぞらサイダー
声優さんに疎いけれど、声が超好き。
ソロ曲の『あおぞらサイダー』も去年の暮れから毎日56億7千万回聴いています。
現在に至るまで音楽の評価基準として
「ライブで暴れられるか。きもちよく頭を振ってダイブできるか」
というのがぼくの中に根強くあるのですが、聴いているとそんなことはどうでもよくなってくる。
全人類パッパッドゥワッパしてしあわせになろう(澄んだ瞳
ということで仕事中に何も考えず垂れ流しました(働け
昨日めでたくソシャゲ課金童貞を雛菜に奪われた記念です。
2023年中にまだいろいろ奪われそうで楽しみです。
さよなら清らかなぼく。
最後になりますが沼に沈めてくれたごんだわらさんと、いろいろと導いてくれた諸先輩方(特にパトリオット杉井さんと丹波てむるさん)にサンキューを。
しあわせです。
とても。
オタクはハマりジャンルと推しがあれば満たされる。
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