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保育園の仮装大会に参加した話(創作コメディ)

レイコは保育園で働いている。今日は保育園で仮装大会が行われている。

レイコ 「ミサキちゃん!それなーに?」

ミサキ 「これねー。プリキュア!」

レイコ 「そうなんだー!かわいいね!」

レイコがふと見ると、園児のケイタは何も仮装せずに、異様にニコニコしながら友達と話していた。

レイコ 「ケイタ君は仮装しないのー?」

ケイタ 「もうしてるよ!」

レイコ 「何の仮装なの?わからないけど。」

ケイタ 「苦手なユリ先生の前でも頑張ってニコニコしてる健気なレイコ先生。」

レイコ 「お前そういうのマジでやめろよ。ぶち殺すぞ。」

ケイタ 「エーソウナンデスネー!!スゴーイ!ユリセンセイ!」

レイコ 「お前、あとで職員室に来い」

レイコがふと見ると、リョウが体に黒いガムテープを巻き付けていた。

レイコ 「…リョウ君!何やってるの!?ガムテープを体に巻き付ちゃダメでしょ!!」

リョウ 「TMレボリューションごっこしてるの!」

レイコ 「Yo!Say!夏が!胸を刺激するっ!」

リョウ 「ナマ足魅惑のマーメイド!」

レイコ 「よく知ってるわね。20年前の曲よ」

リョウ 「お父さんが海に行くときこの格好してたから。」

レイコ 「攻めた格好していくわね。」

リョウ 「お父さん漁師なんだけどね。」

レイコ 「漁船の上であの格好してたの!?」

リョウ 「船の上で踊るのがストレス発散なんだって。」

レイコ 「闇を感じるわね。」

ケイタ 「そういえばレイコ先生は仮装しないの?他の先生は仮装しているけど。」

レイコ 「私はね、そんなバカみたいなイベントには参加しないの。」

リョウ 「今、思いっきり僕らをバカにした…?」

ユリ  「あれ、レイコ先生がもう一人!?」

ユリの隣には、TMレボリューションの恰好をしたレイコが立っている。

レイコ(?)「いつから私がレイコだと錯覚していた?」

リョウ・ケイタ 「いや誰だよ。」

レイコ(?)が特殊メイクを脱ぎ捨てる。

レイコ(?)「私は園長だ。たまにはこういうバカみたいなイベントに参加してみたくてね。」

ケイタ 「またバカみたいって言ったな。」

園長  「私のコスプレはレイコ先生だ。特殊メイクの技術を自慢したくてね。」

レイコ 「何だろう。すごく不快だ。」

園長  「では、さらばだ。」

園長は業務に戻った。だがそれ以降は、職員に化けてよからぬことをしているという疑いが絶えず、いたたまれなくなった園長は辞職に追い込まれることになる…。

~終~


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