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蛇の使い / 距離感 / そちら側とこちら側

夢を見た。

どこかのギャラリーで、この世に1つしかないと言われる高額な写真集を取り置きしている自分がいる。作品の展示期間が終わり購入に行けるのだが、すっかり忘れてしまっている自分がいた。あっ!と思い出し、自分の手持ちのお金を調べると全くお金がない。(わわ。どうしよう...) 慌ててそのギャラリーへと向かう。

グラムロックのミュージシャンみたいな風貌のギャラリーのオーナーさんに、上記の理由を述べ、大変申し訳ないがキャンセルをしたい旨を伝える。すると当たり前だが、ギャラリーのオーナーはその写真集の価値と私のいい加減さに激怒していた。私は、ただただ恥ずかしい気持ちと、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいだった。心の中で何度も謝っていた。

後日、そのギャラリーのオーナーは、「蛇の使い手」を私に送り込んだ。それにより、なぜ私の手元にお金が出てきたのか分からないが、写真集のお金をその使い手の蛇に支払う事が出来た。使い手の蛇にご足労かけて申し訳なかったと謝った。蛇は、私が支払ったお金を口に咥えてオーナーの元へ帰っていった。

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場面が変わる。

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大勢の人達と、どこかの屋内でラジオ体操をしている。そこには私の学生時代の友人と私が社会人になってからお世話になった人がいた。友人とは、まあまあ近い距離でお互い目配せで挨拶をしながらラジオ体操をしていた。お世話になった人にも挨拶を交わしたいなと思った。だが私が配置されている場所からは距離が遠くて、話しかける事が出来なかった。こっちに気づいてくれたら会釈出来るのにな。私はそんな事を思いながら、ただ遠くからラジオ体操を一生懸命にしているその人の姿を見つめるだけだった。

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場面が変わる

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どこかの岩山。そこに乳白色の湧き出る温泉がある。私は、元同僚達と一緒に入る約束をしていたのだが、先に入ってしまう。そして私は一人、温泉の真ん中ら辺に石や岩を積み上げて境界線を作った。

しばらくすると、元同僚達がやってきて温泉に入ってくる。私のいる方には来れない。何故なら私がさっき一人で、黙々と積み上げた石や岩があり、こちらに渡れないからだ。

一人の元同僚が私の名前を呼んだ。私は返事をする。そちら側に行けないのだが、どうしたら良いか?と元同僚が私に尋ねてきた。私は、こちら側に来るのは諦めて、今、自分のいる場所で温泉を楽しんではどうか?と促した。元同僚は、なんとなく寂しそうだったが、諦めて自分の場所で温泉を堪能した。私は、なんだかホッとした。

そして、目が覚めた。

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