見出し画像

旅②オレゴン州 ポートランド編 #005

そこからはゆっくり鉄道で南下し、行ってみたかった街の一つ、ポートランドで数日滞在しました。
自給的な生活スタイルや自然と都市とのバランスなど、食文化的にもビール、コーヒー、ワインなどクラフトマンシップ溢れる街づくり、
あとは住む人たちの良い意味でのクレイジーな遊び心など参考になった。
例えば、グラウラーというクラフトビールを生ビールのまま持ち帰ることができる水筒のようなものが当たり前のようにツールとして定着している、
みんなお気に入りのブリュワリーがあり、仕事帰りやどこかで一杯やった後に家でもビールを楽しむために、いつでも持ち帰れるように自転車などに装着しているようです。日本で言うコーヒーの持ち運べるマイタンブラーが定着しているかのごとくグラウラーがある感じでした。
日本で流行ったら面白いけど、おそらく日本ではカルチャー化しないであろう気もしつつ。
あとはZineという小冊子で個人出版カルチャーがある、それは規制もないからこそ内容がクレイジーだったり尖っていたりニッチだったり、
また手刷りとかコピー機とかで作るDIYなので量産的ではなく希少性があるからこそ面白い。
あとはアナログレコード屋が流行ってたり、時代から逆行したデジタルからアナログへの回帰などがあり個人的にも共感出来る。
そのあたりはポートランドならではの文化であり、他の都市では見かけないものでもある。そこが面白い。

あとは行政と連動した街づくりというか仕組みづくりが参考になると思った。

ネイバーフッドシステムという各地域の住民がその地域課題の解決に向けた組織を組んでおり、行政と連動して解決に向かう仕組むがあったり、PDC(ポートランドデベロップメントコミッション=ポートランド開発局)という、
全米一住みやすい街にしようという目標のもとに様々な支援などを行う機関もあります。
そういった仕組みや先進的な考えがあってこそ、民間や企業だけでは難しい部分を役割分担しながら進めている良い参考事例だなと思いました。

その魅力はニューヨークやLAから、さらには世界各国からも移り住みたくなるような、独特かつ唯一なアイデンティティ構築があってこそだろう。
第二の人生は、ゆっくりと好きなことやりながら楽しく働きながら、スポーツやアウトドアと密接に自然と戯れながら環境にも配慮し自給もしながら生きたいというような人達、例えば、最近ポートランドの人たちは家でニワトリを飼うのが流行りらしく、それは単純に卵を産むからという自給的な点もあるが、人間の食べ残したものを捨てずに食べてもらうという食材ロスや循環のための理由が大きいそうです。また車は持たず自転車通勤が先進的なのも排気ガスを出さないような環境的な視点もあるようで、そういった意識のある人達が集まるようまた住みやすくなるよう行政も整備を進めているようです。
おそらく上記のような文化形成も行政の支援や協力や仕掛けなどの後押しもあってのことだと思われる。
日本のローカルの場合に置き換えた場合の可能性もなくはないんだろうなと思った。
気持ちはとてもわかるし選べるとしたら結構それを選ぶ人が多いんじゃないかな。

続く・・・

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?