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これからのノベルティの話をしよう | 新サービスをリリースしました!

はじめまして。初noteの投稿にドキドキしています。株式会社tetote代表の三浦です。突然ですが今日はタイトルの通り、ノベルティの話をさせてください。

※ノベルティ以外にも、ブランディングやマーケティングのエッセンスも含まれている記事となります。新しいサービスの紹介もあるのでお付き合い下さい!(切実)

私自身は、印刷会社〜広告会社(ブランディング)と仕事を歩んできました。その経験の掛け合わせで「モノづくり(企業ノベルティ)×広告」の仕事を得意としていました。得意というか、他にやっている人があまりいない分野です。

独立し「tetote(てとて)」という名前の会社をつくりました。まだ一期目で妻とふたりで起業した小さな会社です。

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「企業の手から、ユーザーの手へ。もらって嬉しいギフトのような広告を。」というコンセプトのもと、企業ノベルティ×広告の可能性を考えていきたいと思っています。

tetoteのロゴ

↑tetoteのロゴ。ひらがなが隠れています。デザインの話はまた今度。

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早速ですが、大好きな”ファッションブランド“や”推し”のノベルティグッズなら欲しいかもしれませんが、企業からもらうノベルティって、使わなかったり、捨ててしまいませんか?

「もらう事はありがたいけど、デザインがイマイチだな」「このクオリティなら自分が既に持ってるモノを使うなあ」「結局、どの会社からも同じようなものばっか貰うなあ」そういった経験は皆さんあるのではないでしょうか。

わたし自身も企業ノベルティをつくる身でありながら、欲しい!使ってみたい!これなら貰いたい!というノベルティに巡り合ったことはありません。世の中にないなら「もらったら嬉しいノベルティ」を本気で作ってみたらどうなるのかな?と考えていました。

使われないノベルティが捨てられるのを眺めて

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ちょっと昔話をさせてください。

ビッグサイトや幕張メッセなどの大きな会場で行われる、企業があつまる展示会イベントに行かれたことはありますか?私も何か良い情報がないかとイベントに通っていました。

広い会場、歩き回って疲れますよね。イベント本番で文化祭のようなテンション高めのブース出展者の人、疲れ果てた休憩中のコンパニオンのお姉さん、会社に戻らず直帰して新橋でビール飲むことを考え始めたスーツのおじさん。

人生模様を眺めながら、ホールの椅子に腰掛けて一休みします。そこで衝撃の光景を目にするんです。各出口の横くらいにゴミ箱が置いてあるんですね。会場から出てきた大量の人たちがゴミ箱へ押し寄せます。私は、何してるんだろう?と、ぼんやりみていました。

ついさっき会場で受け取った企業の製品パンフレット、そしてノベルティ。ゴミ箱に大量に捨てていくのです。気になる情報を選別して捨てる人も中にはいますが、もらってから1時間ほど。多くのモノが見られず、使われず、捨てられてしまう現実がありました。


「え?めちゃくちゃもったいなくない?」


そんな思いがよぎりました。だって新品じゃないですか。何も手付かずのまま、ゴミ箱に入っていく・・・エコではない。かんたんに捨てられてしまうものなんて配らなければいいのに!

その思いは自分へとブーメランとなって返ってきます。私は、印刷会社〜広告会社と歩んできていますから、まさに捨てられているような販促物を、納期に間に合わせるために一生懸命つくってきたのです。

「あ、自分の人生をかけている仕事(印刷物や広告)は簡単に捨てられてしまうものだったんだ」

その体験には自身もゴミ箱に捨てられるような、否定されるような感覚がありました。なんとしても捨てられない、少しでも心に残るモノづくりをしよう。と考えるきっかけとなった出来事でした。

変わったノベルティといえば・・・の第一想起を目指して

前職の広告ブランディング会社(takibi)時代に、ネットリサーチ国内No.1のマクロミルさんとお仕事をしていました。それまでもずっと、工夫を凝らしたノベルティを制作していらっしゃったのですが、2013年頃からノベルティ制作する機会に関わらせていただきました。

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↑いろいろなアイテムを作りました!

↑詳しくはこちらのインタビューに

お年賀や暑中見舞いのタイミングに、セールスチームがノベルティをお客様へお届けしたり発送することを、マクロミルさんは実施されていました。共に制作に携わっていく中で、私もノベルティを深く考えるきっかけとなります。例えば・・・

どんなアイテムが喜ばれるのか/どうやってオリジナル感を演出するのか/開封したくなるパッケージとは/ユーザー体験をつくるには/企業ブランディングとメッセージとは/アナログツールとして魅力とは何か

アウトプットをして、フィードバックを受けての繰り返し。ノベルティに関するたくさんの知見を得ることができました。またそれが評判を呼び、変わったノベルティをつくる人、として他社のマーケターの方からもお声がけいただけるようになりました。本当に、自分にとっての転機となるお仕事をいただけたことに感謝しかありません。

ノベルティの問題点から新サービスを考える

お待たせいたしました。ようやくここからタイトルの「これからのノベルティの話」をしたいと思います!

これまでの「変わったノベルティ制作」の知見や、「捨てられないモノづくり」への想いを活かして、新サービスをつくりたいと考え始めます。企業のブランディングを伝える&もらって嬉しいノベルティが、うまく作れないのかな?と思考し始めました。

まず、現状はどうなっているのか。従来のノベルティは作る側(企業と制作会社)の都合で、早くて安いノベルティが求められ続けてきたのではないかと。

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↑従来は、作る側の都合だけだったのでは?

だから、おまけレベルの商品で、簡素な透明袋に入っていて、100均に並んでいるようなアイテム=ノベルティという固定観念が出来上がっている。これならもらった人もパッと捨てられてしまうのかもしれません。

作る側の都合で、ノベルティをもらう側の気持ちなんて、お構いなしなんです。では、もらう側のニーズってどうなんだろう?そこに着目して、考え直してみます。

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↑もらう側のニーズをこう考えてみては?

従来のおまけより、”ちょっと良いギフトのようなもの”を届ける。そして、その企業のオリジナル感のある、パッケージやメッセージも添える。その手間を加えることで、もらう側にワクワクする体験を届けることができるのでは?と考えました。

あとは、もらう側もプロセスを意識する時代ですので、たくさん作った海外製と比べ、日本製で都度発注するのでロスや輸送時のCO2排出が少ないこと。社会・環境問題に少しでも貢献できる要素も目指したい。

このように目指すべき像を並べながら、従来のノベルティを少しグレードアップした「企業ギフト」が作れるのではないか?と考え始めました。

新サービス「ブラノベ!」をリリースしました。

というような着想期間を経て、今年の夏に、企業向けノベルティカスタマイズサービス「ブラノベ!」をリリースしました。

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↑カラーや組み合わせが自由自在というサービスロゴになっています

サービスのポイントは、たくさんあるのですがざっくりまとめると

①自分で買うまでもないけどもらって嬉しい(アイテム)
②ギフトのようにもらった瞬間ワクワクする(パッケージ)
③企業ブランディングに貢献できる(カラー/デザイン性/メッセージ)

この辺りが「ブラノベ!」の特徴となります。

①自分で買うまでもないけどもらって嬉しい(アイテム)

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↑ マスクスプレー。ニューノーマル時代の気分転換に。

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↑ マスクケース。布のような手触りのあるケースで企業カラーを表現出来ます。

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↑ 1番人気のボディーバーム。手指消毒が欠かせない時代に、手に優しく。

モノが溢れかえっていて簡単に手に入るいま、ギフトを贈って相手に喜ばれるのはとても難しい行為です。特に企業ノベルティは顔の見えない不特定多数の人を想定してつくるわけで、なおさら難易度が高いのです。

アイテムを企画・選定するイメージとしては、自分で買うまでもないけど、もらったら嬉しい。もらった人がそんな気持ちになる、雑貨屋さんに並ぶようなラインナップを心がけています。いまは対面でお会いできないお客様の声も多いので、格安で郵送しやすいサイズ感に仕上げています。

また今月新しい商品をアップするのですが、それでも7アイテムしかありません。一般のノベルティサイトは何万点と商品があります。一瞬少ないのでは?と思いますが・・・

ただ、少ないアイテムでもたくさんの企業に満足いただく仕事ができると考えています。その理由はノベルティに企業ブランドに憑依できる仕掛けを込めているからです。そのポイントが次からの説明になります。

②ギフトのように、もらった瞬間ワクワクするもらパッケージがつくれる

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↑なによりも、ギフト感を演出するパッケージがポイント!

ご紹介したアイテムは、全てパッケージに入った状態で、ユーザーへお届けします。パッケージやラベルはその企業のイメージ(カラーや素材/ロゴ・キャラクター)などが反映できますので、オリジナルのギフトとしてお渡しする体験を演出することができます。

③企業ブランディングに貢献できる(カラー/デザイン性)

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↑ 紙製スマホスタンド。大きな面を使ってのデザインが可能です。

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↑アイスクリームスプーンは複数カラーから選択可能

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↑今月リリース予定のカレンダーのキービジュアル(仮)企業カラーを表現できるミニマルな卓上カレンダー。

従来のノベルティは構造上、既製品に名入れがちょこんと入れられる、という制約が存在します。これではどうしてもオリジナル感が演出できません。大きくデザインできたり、アイテムのベースカラーを選べるというのは、感性に訴えることができる重要なポイントだと考えます。

③企業ブランディングに貢献できる(メッセージを届ける)

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ブラノベ!では、パッケージしたノベルティにメッセージカードを必ず添えます。企業からユーザーへ、どのような想いを持ってこのアイテムを届けるのか?発注者の方に書いていただいています。

案外、広告プロモーションだけを行なっていると「買って欲しい!導入して欲しい!という一方的な要望しかコミュニケーションできなくなりがちです。アイテムと一緒に、心も届けることができる。それがギフトの本質だと考えます。

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また、制作上のプロセスで社会や環境に何か関われないか意識しています。eco文脈はある程度、数値として見える部分です。今後注力したいのはモノづくりに関わる方達のこと。その方達がもつ、バックグラウンドを理解した上で貢献できないか?場所や人を意識して制作するプロセスを検討していきます。

※まだ始めたばかりで、表面的な部分でしかないのが現状の課題です。ただ、より関わる方たちの人生が豊かになっているかどうか。この視点は当事者の方達とのコミュニケーションが必要だと感じています。現地を訪れながら、深堀りしていきます。

さいごに -企業ギフトへのチャレンジ-

↑というわけで再度ページリンクです。

従来の”ノベルティ”には、安くて早いという価値があり、役割があると思います。単価は少し高くて時間をかければ、企業にとって今までにない価値を生み出せるのでは?そう考え直したのが、この「ブラノベ!」のテーマとなります。

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ノベルティという名前は(SEOやイメージ想起の都合上)冠していますが、低価格帯の一つ上のレイヤーをイメージしています。百貨店で買うような贈答品の一歩手前。中間くらいの「企業ギフト」のポジショニングが案外あるのかなと。

ターゲットは顧客単価の高く、コミュニケーション頻度が必要なBtoB、SaaSなどの企業で現在は考えています。

また、企業ギフトは「やさしい広告」になるのではないかという壮大な目標もあります。広告コミュニケーションはユーザーにとっては、攻撃的でネガティブな存在へと加速していくと予想されます。

企業からユーザーへのギフトを介したコミュニケーションはデジタルのように数値化できませんが、広告では産みだせない「感謝の気持ち」をつくれる可能性があります。実際にそんな声も聞こえてきています。その辺りもまた、noteに書いてみたいと思います。

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というわけで、長々とした自分語りも含めて、お付き合いいただきありがとうございました。新しいチャレンジですが、ぜひ、ご興味のある方、お気軽にお問い合わせいただければと思います。問い合わせフォームからでも、メールでもSNSのDMからでもお待ちしております!

SNSを今週からおっかなびっくり初めてますので(フォロワーが現在約10名!くらいです)フォローなどいただければ嬉しいです!新商品のご紹介や、企業のオリジナル事例も今後お届けしていきたいと考えています。


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あと、今後書きたいテーマのおまけです。

今後書きたいテーマ

●ノベルティは「ありがた迷惑」なのか!?
実は、ノベルティってみんなにとって迷惑なのでは?という疑問から始まったネットリサーチを行い、プレスリリースを配信予定です。ノベルティとはユーザーにとってどういう存在なのか?少し面白い結果が見えてきました。また、発注者としては見るのが怖い!?「迷惑ノベルティグッズランキング」もあります。

●ブランディングカレンダーの紹介
ずいぶん前から着想していたカレンダーを形にしました。企業のロゴカラーが鮮やかに反映される、ミニマルなカレンダーです。あのロゴが、カレンダーになったらどうなるかな?と想像できる新感覚のカレンダーです。

オフィス/在宅と、働く場=デスクが増えるこれからの時代。もらった人も嬉しいし、実際使ってもらえるのでは?と感じている自信作です。

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いろんな企業のカレンダーが妄想できてたのしい!

●はじめて自分のお金を出して作ったデザインのはなし
クリエイティブとしてロゴやサイトなど、(会社)ブラノベ!(サービスサイト)MarkeGift(オウンドメディア風サイト)と、つくってきました。今まではクライアントワーク、つまり人様のお金でクリエイティブしていたわけですが、初めて自分のわずかなお金でデザインをした貴重な経験ができました。

どう作ったか?どんなボツ案があったのか?本音が言えるかなと思って、一緒に作っていただいたデザイナーである齋藤俊輔さんと機会があれば振り返ってみたいなと思っています。

●小さな子供がいる家庭で起業すると言う事
下の子が2歳になって、上の子が4歳になったタイミングで起業しました。メンバーは夫婦である、私と妻。今以上に仕事をしなくてはならない一方、家庭がカオスになる。このタイミングにどう向き合ったのか。今後、子供がいるかつ夫婦起業する人たちもどんどん増えるでしょうから、反省も含めてお役に立てる振り返りができたらなあと。(まだカオス中なんですが)

●tetoteの目指す、豊かさとは
株式会社である以上、成長し続ける(売上高の拡大/社員数の増加/合理的なシステム運用化)することが、いわゆる成功に当たるのかもしれません。一方で本当に関わる人たちにとってどうなのか?スタンスとしては成長思考ではない、数字から少し離れた会社のあり方を模索したいと考えています。

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では、ノベルティを作りたいと思ったら、一度「ブラノベ!」を思い出していただければ幸いです。みなさまと共にオリジナルな企業ギフトを作れる日を、またどこかの会社が作ったギフトがあなたの手元に届く日を。そんな日を夢見ております!