ガイジンとして着物に出会う
とんでもないスピードで、モノと情報が目の前を通り過ぎていく。それらを、ひとつひとつ吟味する間もなく、せわしない日常が通り過ぎていく。今どうして、自分が着物ではなくて洋服を着ているのか、なんて今さら考えることはほぼ無い。
中学の頃は父の仕事の関係で米国に住んでいた。経緯は忘れたけれど、日本文化を紹介するという日があって、私は「茶道」を紹介することにした。母に着物(浴衣だったかもしれない)を着せてもらい、やったこともない茶道の真似事をして悦に入っていた。友達はすごいね!と褒めて