てっし

プロジェクト屋さん。遊牧民。

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神様は、人生最高のものを、恐怖の向こう側に置いている。

この度、お世話になった会社を辞めて、しばしドバイを離れることにしました。 どのみち今月から日本に出向になる予定だったのですが、足掻きに足掻いて勝ち取ったワークビザを手放して、この地を去るのは想像以上に、とっっっても寂しいです。 と言うわけで以下、個人的回想にしばしお付き合いください。 ************* 初めてドバイの地を踏んだのが、2年前。 毎日照りつける太陽の熱気と、ごちゃ混ぜになった多国籍の人たちから溢れ出るエネルギーみたいなものの熱気。 それでいて不

    • 3月11日

      日本中が、 あの日見た忘れがたい光景に、 一瞬で変わってしまった多くの何かに、 多かれ少なかれ想いを馳せる日。 きっと誰かにとってもそうであるように、私にとってもこの日は、今日と同じ明日が誰にも約束されてないってことを、思い知らされた特別な日。 東日本大震災から丸1年が経った 2012年3月11日。 私の父は、その日から、 一歩も自力で歩くことができなくなった。 腕がわずかに動かせる他は、 首から下はすべて、自分で動かせない。 既にその頃上京していた私は、たまたまそ

      • 与えられた環境下での「わたし像」

        学生の頃、中小企業の研究開発部門でインターンをして、有機ELの材料をつくるため、反応条件を毎日変えてデータをとっていた。 そのときに、同じ物質でも、温度や反応時間、溶媒など、反応の「環境」を変えてみると、結果も変わるということを知った。 1つの要素を何パターンも変えてみることもできるし、複数の要素の掛け合わせパターンを変えてみることもできる。 物質の特性を考え、ある程度、条件は選んで実験するものの、そうして、無限に可能性は広げられるんだと思った。 なんちゃってフリーラ

        • 「生まれてきてよかった」心からそう言える人生を。

          『人生は、楽しいことよりも、辛いことの方が多い。』 それは、私にとって昔から、一度も覆されることのなかったゆるぎない定説。 そこまでして生きることに、一体何の意味があるのかちっともわからなくて、生きるか、生きないか、そのどちらかを自由に選んでいいのであれば、迷わず後者を選びたい。 ずっと、そう思って生きてきた。 すぐにでも生きることをやめたいと思ったことも、一度や二度ではない。 世界はいつも私には、大きすぎて、複雑すぎて。 私ひとりが消えてなくなっても、きっと何事もなかっ

        神様は、人生最高のものを、恐怖の向こう側に置いている。