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夢が覚めても君は消えない_第1話

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私は今、君のことを思い出している。
君のことを思い出したとき、パっと出でくるイメージは、なんと言ったらいいのかな、たった22年間だったけど、美しく輝いていた人生。
それは、まさしく閃光以外の何物でもない。
そして、それは第一印象にとどまらず、君は人生を謳歌しながら、閃光のように、キラキラというよりは、とても眩しく、誰にも見えない速さで生きていた。
そして、君はとても優しく、とっても気高かったよ。
君を覚えている人はそんなに多くもないだろうし、君のことを覚えている人がいるのであれば、そんな人間じゃなかった、あいつは腰抜け、という人もいるかもしれないが、私にとっては、いつだって君はヒーローだった。
きっと多くの悲しみもあっただろうが、そんな事は忘れさせるくらい、君は魅力的で、弱々しい姿でさえ、私にとっては、戦士のようだったと、そんな風に思い出すんだ。
叫びながらも、もがき苦しみながらも、懸命に輝いて生きた君。


親愛なるJへ。この小説は君に捧げよう。

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