世界2位 エスパーミッドレンジ解説&改良リスト
こんにちは。小坂和音(X:テルテル)です。
世界2位になるまでのレポートではたくさんの応援メッセージをいただきありがとうございます!
私を世界選手権の準優勝に導いてくれたエスパーミッドレンジについて解説します。
私は環境にあるデッキやカードを理解してからデッキを組み上げるのが得意で、特にサイドボーディングにこそMTGの面白さが詰まっていると考えています。
デッキ単位での相性があるのがカードゲームですが、お互いの採用カード、読みあいで相性が変わるサイドボーディングがMTGの醍醐味です。
今回の記事もサイドボーディングの解説に特に力を入れて執筆しました!
それでは解説を始めます!
世界選手権出場リスト エスパーミッドレンジ
提出リスト
デッキの解説
大局観
《策謀の予見者、ラフィーン》のような強力な攻め手で相手に対応を迫り、最終的に《忠義の徳目》により相手が返すことのできない盤石な盤面を形成する。相手の脅威となるアクションは打ち消し、除去で対応できる。
強み
・全体的にカード性能が高く対処方法が異なるカードが多い。なのでマナカーブ通りにプレイするだけで相手は対応に苦労するし、的確に相手の嫌がるアクションを取れればより相手の負担は大きくなる。
・本来ゲームレンジの観点からはミッドレンジはランプに不利だが、構えやすいこのデッキで《かき消し》は対ランプを有利にしている。また後手によるテンポの差も《かき消し》、そして軽い除去で取り返せる。
弱み
・3色デッキでマナベースが弱いのでタップインしやすくテンポ負けしやすい。
・同じマナ域に複数のカードがある為選択肢が多く、インスタントタイミングでのカードもまた多い。プレイのタイミングやいつ構えるのかといった分岐が発生しやすくプレイが難しい。
・《策謀の予見者、ラフィーン》や《黙示録、シェオルドレッド》のような盤面上では強力だがリソースを稼げないカードが多い。
弱点である「タップインでのテンポ負け」は強みである「《かき消し》や軽い除去によりテンポを取りやすい」で克服できる。
プレイが難しいという弱点は後述で解説するプレイガイドで克服しよう。
カード解説
既存採用カード解説
《敬虔な新米、デニック》(4枚)
《策謀の予見者、ラフィーン》や《放浪皇》などと合わせて3/4絆魂にできる。これはパワー3が多く、ライフレースをすることの多いスタンダードにおいて強力である。
《婚礼の発表》と《忠義の徳目》で盤面を作る時間稼ぎをしたいときに守るときも2/3絆魂が優秀でライフゲインは重要である。
リソースを稼ぎにくいこのデッキで降霊と手がかりでリソースを稼げるこのカードはエスパーミッドレンジを大きく支えている。
伝説であるがその有用性から4枚採用。
墓地利用を防ぐ効果は《執念の徳目》や《アガサの魂の大釜》の妨害になる。
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