「UFOキャッチャー」とマインドフルネス
あらあら、また違うのとってるわ。こっちよ。こっち。はい。もう一度どうぞ。
※マインドフルネス瞑想のお話です。
トリッキーなUFOキャッチャー
よーし、あれだ！あのうさぎのぬいぐるみにしよう！えいっ！
（うぃーーんがしゃん）
お！取れたとれた！
（うぃーーん）※移動中
・・・
あ、あれ？！いつの間にかサルのぬいぐるみ掴んでる！！！
えーと、いまはうさぎなのよ。いったんサルを放しましょうね。
（うぃーーん）※サルを放す
はい、そしてうさぎをキャッチ。あ、そうそう。それでお願いします。
はい、またお願いします。
これはマインドフルネス瞑想中のイメージです。だいぶトリッキーなUFOキャッチャーのような感じですが、例えて言うならこんな感じかもしれません。
「今この瞬間」に気づくマインドフルネス瞑想
「今ここに意識を向け、ありのままに感じる」という心の状態を指すマインドフルネス。マインドフルネスの効果は科学的エビデンスと共に数多く証明されていますが、この「マインドフルな状態」であるためのトレーニング方法の一つとして、マインドフルネス瞑想があります。
基本的には、自分の心地よい自然な呼吸を繰り返していく中で、この4つのプロセスをぐるぐる繰り返していきます。
集中→雑念→気づく→戻す
マインドフルネス瞑想の方法と、先ほどのUFOキャッチャーを照らし合わせてちょっと解説しますと、こんな感じです。
・意識を向けて集中するすること（ウサギ）を決めます。
・集中していると（ウサギをつかんでいると）必ず出てくるのが雑念（サル）です
・雑念（サル）はどんな人にでも必ず出てきます
・そして雑念が出ている(サルをつかんでいる)状態に気づいたら
・そのこと(うさぎ掴んでたはずがいつの間にかサルを掴んでること)に評価判断せず、優しく気づいて
・そしてまた集中に戻っていきます（サルを放し、ウサギをつかむ）
気づくから「今」を選択できる
集中集中！と思っていても、いつの間にか違うことを考えていた。そして雑念が雑念を呼び、とめどない連鎖に・・・。
このような経験は日常生活の中でも誰しもがあるのではないでしょうか。注意を向けて集中していても、その注意を向けている先がしれっと変わるのは皆同じです。「今ここに意識を向け、ありのままに感じる」という心の状態を指すマインドフルネスですが、「ありのままに感じる」ということは「今この瞬間に気づいている」状態ともいえます。
気づくから、選択できる。
大切なことを、大切にする。
意識して向けた注意の先（ウサギのぬいぐるみ）を、大切な誰かにちゃんと届けようとしている中で、途中で注意がされている事（つかんだサル）に気づいてまた戻す。
今ここにある、すぐそばにある大切なものを大切にできる自分を、育んでいきたいものです。
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