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社員のモチベーションは『上げるもの』ではないですよ、というお話。


先ほど友人から、こんなメッセージがきました。

「あ、そうそう、うちの会社組織のモチベ改善について話し始めたよ!」

なんだかnoteをはじめてから、こんな感じの素敵な逆つんつん(考えたりするきっかけ)をもらう機会が増えて嬉しい。というわけで今日は、モチベーションをテーマに書いてみようと思う。

モチベーションは上げられません

ずばっといいます。一言でいうとモチベーションは上げられません。え?という感じかもしれません。私が言いたいのは、モチベーションは上げるものではなく、『結果として』上がるものです、ということです。細かいニュアンスの違いやーん、と思う方もいるかもしれませんがこの捉え方が実はすごく大切なんです。

直接モチベーションを上げに行こうとすると、上がりません。「雨あがれーー!おーい!あがってくれー!」といって上がらないように、「モチベーション上がれー!」と言っても上がりません。人を直接変える事はできないんです。直接変えに行こうとした瞬間、人は心を閉ざします。(合掌

大切な事なので何度も言いますが、モチベーションというのは振り返ってみた時に『結果として』上がっているものなんです。(世の中にはこの『結果として』が隠れていることがものすんごく多い)

で、モチベーションってそもそもなんだっけ?

そもそもの部分をお話ししたいと思います。モチベーションってそもそもなんだっけ?と言うと、『やっている事に対する動機付け』です。

例えば、自分がやりたいこと、会社の中で任されていることがそれぞれ円(まる)だとします。その重なり(自分がやりたい事と会社の中で任されている事が重なっているところ)が大きい方が、モチベーションが上がりますし、小さいとモチベーションは下がります。

どうしたら『結果として』モチベーションが上がるのか?

では、『結果として』モチベーションが上がるにはどうすれば良いのでしょうか?上司部下の関係が一番イメージしやすいかと思うので、その前提でお話しをします。

まず大前提として、お互いの違い(強み弱みや長所、やりたい事など)をお互いが理解しているということ、そしてそのお互いの違いが会社の貢献にどう繋がっているのかを、しっかりお互いが話し合うことが大切になります。

これが繋がっていないとモチベーションは上がりません。「あれ、俺なんでこれやってるんだっけ?」に気づくと虚しくなっちゃう感じ、経験ある人もいると思います。私もその一人です。対話がまず大切な事なのですが、日常的な業務でいうと、繋げるのキーとなるのは上司です。

<上司→部下○○くんにお願いするシーン>
パターン①「○○くん、今手空いてる?これやっといてもらえる?」

パターン②「○○くん、この前こう事やりたいって言ってたなぁと思って、今度こういう事任せたいと思ってるんだ。それは、君のそのやりたい事に対してこういう風に意味のある事だと思っているんだ。どうかな?」


上記①②は何が違うのでしょうか?

まず、①はただ作業を頼んでいるだけですよね。②はどうでしょう。部下のやりたい事と任せたいと思っている事を繋げる(背景や目的などを伝える)ような頼み方をしていますね。つまりそれは、人を活かそうとしているかどうか、つまりチームワーク型か、チームビルディング型かという事です。

チームワークではなくチームビルディング

チームビルディングで必要な要素3つを『人x仕組みx関係性』こちらのnoteなどでもお伝えしていますが、チームワークとは”人”が抜けた『仕組みx関係性』で回しているチームを指します。それはどういう事かというと、人の違い(強みや長所)を活かそうとしていないという事です。

誰に頼んでも同じような頼み方をしている場合はチームワーク型(パターン①/仕組みx関係性)になりますね。一方、チームビルディングでは、人の違いを理解し、強みや長所などをそれぞれ生かし合う事を大切にしています(パターン②/人x仕組みx関係性)。※チームワーク型が悪いというわけではないです。

仕組みがあって関係性があれば、成果は出るかもしれません。ですが、『人』の視点が欠けると、それぞれの強みや長所、それぞれのやりたいという思いは反映されにくいチームとなります。チームメンバーの強みや長所、思いが反映されない会社はどうなるでしょう?

行き着く先は究極的に言うと「私じゃなくてもいいんだ。私にお願いしたいって言ってくれるような会社にいーこう」となり、離職に繋がっていきます。

つまり、モチベーションが結果として上がる組織をつくるという事は、チームビルディング型の組織を作っていくという事なんですよね。

まとめ


『結果として』社員のモチベーションが上がるには


■前提
・モチベーションはあげるものではなく、結果として上がるもの
・モチベーション=やっている事の動機付け
■どうしていくと結果として上がるのか?
・お互いの違い(強み弱み・やりたい事)と、置かれている状況・仕事内容のギャップを理解する
・ギャップに対してどうしたいのか、どうやったらそのギャップが無くなるのかという対話を続けていく
・つねに『その人』にフォーカスをあてる。チームワークではなく、チームビルディングで
・・・これを繰り返します


◆つぶやき
最近、1on1ミーティングをやっている企業さんをよく耳にしますが、上記のような事を目的にやっている企業さんが多いのではないでしょうか。ただ、うーっすらちょっとだけ感じているのは「いいらしいよ!流行ってるらしいよ!」でやってみている企業さんもいるんじゃないかなぁと。上記のようなチームのメカニズムを理解しないまま、手段を目的化して1on1を行っている可能性があります。

で、形だけの面談をやると、良かれと思って始めた事でもマイナスにしか働きません。部下はきっとこう思っている事でしょう。

「会社の方針でやる事決まってこの前部長と1on1やったけどさぁ、プライベートな事まで聞いてくるとかありえないんだけど。忙しいのにまじ時間返してほしいわ。まったく。」

チームのメカニズムを理解するって大変ですね・・・。目的がない対話をしても虚しさが増す可能性が高いですね。結果としてモチベーションが上がる事を誰かに期待されている方がいるとすれば、まずは対話から始めてみることをおすすめします。


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