【鍼灸師のひとりごと】鍼灸師が太極拳を学ぶ面白さ

40歳を過ぎると誰しも身体を動かさなくてはいけない必要性を感じてきます。
普段から運動習慣があった方はそのようなことはありませんが…。
 かくゆう私は、身体を動かしていたのは中学生まで。高校生以降はすっかり身体を動かすこともなく、何となく走ってみてはやめ、体操習おうかと思って辞め…。繰り返すこと早20年以上…。階段を駆け上がると呼吸困難状態でした。
 高校生時代から強い事に憧れがあり、武術はいつか習ってみたいと思ってはいました。
 太極拳の体験に行ってみたり、システマを習ってみたり、ヨガをやってみたり…。元々飽きっぽい私は中々つづきません。
 そんな時、近所で美人な女性が太極拳を教えて下さっている!仕事も休みだ!と思って体験入門しました。そしてはや3年目。ひたすら基礎のみやってきて、ようやく動けてきました。
 太極拳の理論や考え方は、東洋医学(中医学や経絡)の知識がたくさん詰まっており、毎回学びがあります。
 患者さんのお身体を見る際、より経絡のつながりがわかるようになります。鍼先の感覚が鋭くなります。何よりも自分の事を動くことで自分で治せるようになります。しっかり下半身を使うように訓練すると、体幹が安定してきます。
 理論よりまず身体を動かして覚え、人を見て覚え、自分でひたすら考えて動く。年単位ではありますが、自分の成長と身体が整っていくのがわかります。YouTubeで套路、理論は覚えられますが、本質は先生に習わないとわかりません。
 色んな教室の体験に行き、自分に合う先生を見つけてみるのがよいと思います。
 基礎をしっかりやりたい方は、カルチャーセンターや、スポーツクラブで行っている教室ではなく、先生個人がやっていらっしゃるお稽古をオススメします。基礎を学ぶと全てが腑に落ちます。
 手頃なお値段で知識と健康が得られる、90歳になっても続けられる、素敵な武術だと思います。太極拳。
 

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