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知の不遇時代

魏晋の時代というのはまさに暗黒とも言える時代でした。

知識人にとっては、まさに不遇と言える有様でした。
三国時代に勝利した曹操は才能さえあれば良いというスタンスを持っていましたが、批判的な知識人は容赦無く弾圧していきました。

弾圧の理由も理不尽なものでした。
・楊修は才ばしっていたから。
・禰衝は不遜な性格だったから。
・孔融は言動が過激だったから。

ブレインだった司馬懿も同様の弾圧を繰り返しました。
・嵆康は湯王、武王を軽んじたから。

謝安は自分を悪く言っていると言いがかりをつけて、語林を禁書にしました。

何かすると当局ににらまれて弾圧される時代でした。

そこで本心を隠して、演技的に振る舞うことで、生き残るしかありませんでした。

また、狂気に振る舞ったり、馬鹿げたことをすることも起こりました。
大酒を飲んだりする狂士と呼ばれる人々です。

そんな建前だらけの世界に嫌気がさし、自由になるために、仙人に夢中になったり、現実離れしたものにふけるようになりました。
隠士と呼ばれる人々のことです。

少しでも気に食わなければ弾圧されるというのは、いつの時代にも起こるのかと感じますね。
皆さまも当時の人々と同じく違和感を持たれているかもしれません。
そんな状況からの脱却のためにも、見えない世界からのアプローチというのは重要です。
興味のある方は長い道のりではありますが、一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。