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暗黒時代の哲学

魏から東晋にかけての時代。
紀元前220年から、420年ほどの600年間は、暗黒政治なんて言われていた時代です。

そんな時代の名士たちの奮闘のエピソードが満載なのが世説新語です。
そんな内容ですから、そんな暗黒時代の名士たちの風貌や当時の政治や社会、文化の縮図というものが記されているわけですね。

当時の書籍としては三国志や晋書もありますが、こちらは格式ばっていますが、世説新語は短文にまとまっていて、当時をカジュアルに表現されているのが特徴です。

こんな本を生み出したのが劉義慶です。

南朝宋の劉裕の甥でしたから、様々な要職を歴任しました。
そういう家柄にあったのにも関わらず、元々物欲はあまりなく、文学がとても好きだったので、皇帝の周りからも尊敬を受けていました。

しかしながら、晩年は多くの僧侶を抱えるようになったため、財政を悪化させてしまいました。

多くの文人が集い、それだけの書ができたということでしょう。

大変な時代においても、それだけの活躍をしたという方は出てくるものです。
大切なのは周りがどうということではなく、自分がどうなのかということです。
見えない世界を知るということはそうした自分の中にある一本の軸を太くするということでもあります。
大変な現代でも逞しく進んでいくためにも一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。