見出し画像

自然哲学と吉凶

日本の道教的呪術というものは古くは邪馬台国の鬼道に入り込んでいました。

そして律令時代になり、陰陽五行の考え方が色濃くなり、天文や暦の概念によって吉凶を判断するようになりました。

たとえば冠位十二階も、天文からきています。
衣服の色も木火土金水の五行に即したものになりました。

つまり、自然哲学に即したものは吉であり善となりました。
反対に、自然哲学とは違うものは凶であり邪となりました。

それゆえに、自然哲学に反した詩は詩妖とされましたし、同じように自然哲学に反した服装は服妖とされ、凶々しいものとされました。
実際、赤い服を着ていたために火災を呼ぶという話もあったくらいです。

シャーマンが用いるような見えない世界の力を駆使したというものから、自然哲学の到来により、ロジックによってバランスを取ることで吉凶を判断していくことが行われていくようになりました。
現代においても、占い師は多くいますが、そのようにロジックのみの占い師も少なくないです。

見えない世界のことには興味はあるけど、自分にはそんな才能があるのだろうか心配される方も多いです。
しかし、本当に才能が皆無な人というのは少ないですし、自然哲学のようなロジックだけで、かなりのことができています。
見えない世界は感性の部分だけでなく、理性的なロジックもやっていくことができますから、興味のある人はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。