雨乞い
昔の中国では干ばつの時には社に赤い糸を結び付けたり、太鼓を天に向かってガンガン鳴らすなどの雨乞いが行われていました。
社に赤い糸を結びつけるのは、赤というのが陰陽でいうところの陽を表していて、地に居る陰の神様を陽で脅すということが由来です。
太鼓をバンバン叩くのも同じことです。天の神様を音で脅しているのです。
龍神の像を熱い場所に置いておく方法もあります。
さすがの神様も暑くてしんどいので雨を降らせようと考えるだろうという算段です。
董仲舒さまも占いだけでなく、雨乞いも行っています。
春秋によると、日照りの時は、陽である南の門を閉じて、火を起こすことを禁じました。また赤いものを着ないようにしたそうです。
逆に陰である北の門をあけて、通行人に水をかけたということです。
大雨の洪水の時は逆で、南の門をあけて、火を燃やし、積極的に赤い服をきさせて対処しました。
陰陽論や五行論は占いの理論かと思われがちですが、このようにそれ以上の応用がある分野です。
このような内容の背景に広がる理論はとても面白いですから、興味のある方は一緒に勉強しましょう。
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