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タナバタの由来

7月7日を七夕と書きますが、これをどうしてタナバタと読むのかは、よくよく考えると不思議です。
ボーッと生きていると疑問に思うのを忘れてしまいますね。

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これは、中国の伝説で棚機津女という物語に由来します。

棚織津女が機屋にこもって、村の災害を取り除いてもらう為、神様の一夜妻になる物語です。

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その物語をふまえて旧暦の7月15日は神が天下ると言われ、川、海、池などほとりに、織り機を用意して、村の中から選ばれた穢れを知らない少女が棚織津女として、神聖な織物を織って神に捧げます。

中国で行われてたこの慣習が奈良時代に日本に伝わりました。
そこから厄払いの五節句(1月7日、3月3日、5月5日、7月7日、9月9日)と習合して、たなばた祭りが始まりました。
日本において棚機津女の話は古事記にも記されており、村の災厄を除いてもらうため、水辺で神の衣を織り、神の一夜妻となるため機屋で神の降臨を待つ棚機津女という巫女が出てきます。

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棚機津女という巫女を象徴する天体がこと座のベガであり、その巫女と結ばれる男神の象徴が鷲わし座のアルタイルです。

不思議な読み方をすると思ったら、日本の神話にも書いてあるような重要な話だったのです。
しかし、古典などを学校では教えていますが、大切なところはカットされているのが現状です。
見えない世界と人々をつなぐにはそういう大切なところを知っていく必要があります。


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