寅吉が受けた霊符の指南
天狗の世界に行ったことがある仙童寅吉。
寅吉は霊符を用いることもありました。
特に彼の霊符には効果が大いにあったため、周りの人は不思議に思うわけです。
寅吉は、天狗の世界で杉山僧正から霊符を習っていました。
どんな内容を習ったのでしょうか。
練習として砂を握って書くところから始まったようです。
最初は○でした。
そこから、△、□、☆を練習しました。
目を閉じても一筆で正確に書けるようになるまで練習したそうです。
そこまでいったら、文字の練習をするのですが、一文字を学ぶのが大変なのです。
なぜならば、この国には一つの文字に対して多くの異体字があるからです。
一文字を知るために、変化した数百字も一緒に学びます。
そして、次の一文字にもそれに伴う数百字を一緒に学ぶという長いステップがあります。
くずし字も書道のように朱で直され、良く書けたものは続けさせ、悪いものは止めさせるのです。
そして、良い字が書けるようになったら、お手本が取り上げられ、字の練習をします。
全ての字が書けるようになったら、次は読みを一気にやります。
一つのことを極めるのは大変です。
しかし、それだけのプロセスを経たことで寅吉は多くの奇蹟を起こしてきました。
見えない世界の研鑽というのはとても大変なことですし、長い道のりではありますが、興味のある人はぜひ一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。