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イギリスとアルゼンチンが見えない世界を大事にしていたら

外交や交渉など、陰陽論をもとに動くことが有効であることが蘇秦の経験によってまとめられました。

しかし、陰陽の動きがバラバラで、後手後手になってしまったのが、イギリスとアルゼンチンが激突したフォークランド諸島紛争です。

近代の話ですから、武力のぶつかり合いと並行して、サッチャーとガルチエリは互いに外交交渉も行なっていました。

もちろん、イギリス軍としては全速力でフォークランド諸島に着くのが良かったのかもしれません。
しかし、政治側で外交交渉が進んでいたのですから、それが進展するまではフォークランド諸島に姿を見せない方が良かったのです。
軍単体では開く作戦で行きたいのは分かりますが、国全体で考えれば、閉めて行くべきことだったのです。

軍が前のめりになってしまい、フォークランド諸島に早すぎる到着をしてしまったことで、サウスジョージア島に行くことになってしまいました。

戦争というのは莫大なお金がかかりますから、戦わずに勝つのが勝利です。

もし、イギリスのサッチャーが陰陽論を理解していたら、出撃するぞと号令を上げて船を出さずに閉じた作戦を取り外交交渉で優勢に進めるでしょう。

アルゼンチンのガルチエリが陰陽論を理解していたら、ブラジル沖に艦隊が到着した頃を見計らってフォークランドの守備隊を引き揚げさせる閉じたっ作戦を取るでしょう。
艦隊が来たら逃げ、相手が去ったら守備隊を出す
そんな開閉作戦を数回も繰り返せば、イギリス艦隊の出費が膨大になってしまい、外交交渉で優勢に進めるでしょう。

さすがに、二人が中国哲学を知らないのは無理もありませんが、せめてマキャベリの和平提案を受け入れられないのは弱いという名言を肝に入れておいて欲しかったとは思いますけどね。

歴史を見れば無駄な争いも多いです。
見えない世界のことを知るだけでもそういったことはかなり減ったでしょう。
人生も小さな争いは沢山ありますから、見えない世界からのアプローチというのは大きな鍵になりますよ。


これからも良い記事を書いていきます。