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孔子と論語

意外と孔子について知らない方も多いそうなので、彼についてです。
春秋時代の魯国出身の思想家です。

魯国で国政に関わったこともありましたが、混乱が酷かったので国を見捨てて諸国を見て回ったそうです。
国の混乱はいつの時代もあったのですね。

帰国したのは64歳の時でしたが、その後は古典の整理と弟子の教育に力を注ぎました。

彼のすごいところは庶民という身分からこれほどまでに出世したことと言えましょう。
しかも、家柄や権力が続いたということではありません。
彼の精神というものが受け継がれて、今に至るまでの長い間、中国文化として形成されていったところです。

そんな中でも有名なのはやはり論語です。
これは孔子の死後、弟子たちが授業の記録を持ち寄ってできたものです。

五百章近くある上に、相互に関連性の全くない短い章句が並べられているような書き方からも分かるように、それぞれの弟子が持ち寄った資料を集めたために起こってしまったのが、難しい部分かもしれません。

しかしながら体系的ではとは言えないような構成とは裏腹に一つ一つの文はとても魅力的と言えましょう。
簡潔に書いているものの深みのある意味合いを持っているのがその魅力です。
これだけ長く、世界中で読まれているのにはそれだけの魅力があると言えましょう。

全体を簡潔に言うならば、倫理の教育と言えます。
政治を行う人間は人格的に優れていなければならないと言う徳治主義なのです。
人の上に立つならふさわしい徳を身につけなさいと言うことです。
徳のある人になるために必要なのが学問というわけです。

そして、最たる要素は模範解答のような人物像を挙げずに人それぞれの特性を踏まえた生き方を探求したところです。
儒教も根っこは自然思想ですから、実は見えない世界との関連というものが出てくるというわけです。

自分の特性を知って伸ばして行くにしても特性を正確に知ることは困難です。
見えない世界であったり、ロジックによる占術が重要なのはそのようなことからも言えます。
数千年の叡智というものを一緒に学びませんか。


これからも良い記事を書いていきます。