急急如律令とは何なのか
お札を用いる符呪は陰陽道を本家としていました。
陰陽道のお札によく用いられる文言が急急如律令です。
これは急いで律令のようにするべきという意味です。
元々中国の漢の時代の公用文に使われていた言葉です。
資暇録によれば、律令の令という字はれいと読みますから、零と同じ音です。
雷神の眷属に零というものがいます。
これは稲妻と共に疾走することから、早く物事が成就するというイメージにつながり、符呪の文言として用いられるようになりました。
主に漢字と一緒に使われることが多いです。
例えば、くしゃみ止めのお札としては、休息万命急急如律令と書かれています。
他の宗教とは、少しずつ違いがあります。
たとえば、修験道では急急如律令を急急之大事と称します。
密教の場合は印と結びつけて行いました。
印を結んで符呪を開眼させることも行われました。
九字に関しても修験道は印を用いて行いますし、陰陽道のように棒によるやり方とは違いが出てきました。
符呪によく用いられる文言も中国の漢の時代から続いており、歴史あるものです。
古代からの叡智というものを生かしていくのは、とても良いことです。
お札に力を入れることや、自分のオリジナルのお札を作るということなど、多くの応用が考えられます。
見えない世界について、体系的に学んでいきたいと思われる方は、是非一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。