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煩悩と共に生きる

神話などでも痛快に正義と思われる方々が勝っていきます。
もちろん勝った側においては正義なわけですが、征服された側からすれば苦役や絶望的な叫びというものがあるでしょう。

華々しさの裏にある怨の世界です。

そんな表裏というものを考えたのが、わたしの発心とも言えます。
発心というのはまさに狂った境地とも言えます。

現世で地獄というものを悟り、生死を彷徨う現世で狂い、煩悩の中で発心するのです。

現世利益と見えない世界での天秤は、煩悩世界です。
もちろん、煩悩を生かした密教というものもありましたね。

その最たるはチベット密教でありましょう。
宗教でもタブー視されがちな、性典であるカーマスートラを取り込んだことで、そういう欲望とも向き合っています。

もちろん性だけでなく、財産に関することや、他の教えにもある様な正義に関することも出てくるものですから、性典というのは不十分な表現である様に思いますが、冒頭にも示した勝った側の痛快さという現世利益と、見えない世界の狭間に揺れる煩悩を受け入れられるということでしょう。

煩悩というものは矛盾に満ちています。
それは悩むのも当然です。
そういうことをどう扱ったら良いのかということは、見えない世界からのアプローチというのは有効だったりします。
見えない世界を知って、今ある人生にプラスしていきましょう。


これからも良い記事を書いていきます。