式神と妖怪
陰陽道には式神が出てきます。
この式という文言は占いで使う式盤からきています。
これは式盤を曼荼羅のように使って、呪文を唱えて、式神を使役していたからと言われています。
しかし、今昔物語には識神と書かれていますし、枕草子では志きの神と書かれています。
はじめは違う字が当てられていましたが、時代が経つにつれて式神と呼ばれるようになったのでしょう。
式盤には北斗七星が描かれています。
その周りに、十二神将の名前が書かれています。
ここは現代になって漫画などでも世界的に評価を受ける日本人の特技なのかもしれませんが、言葉を絵にする能力が高いのか、それらの十二神将を神様の絵として描いてしまいました。
そして、その絵が式神としての十二神将のイメージとなったのです。
絵になったために人のイメージがしやすくなり、妖怪化したというのは、集合意識が生み出す可能性というものを感じますね。
新たな式神発生のプロセスについて知ろうとすると、古典文学はもちろんのこと、絵の能力まで出てくると言うのはとても意外ですね。
しかしながら、見えない世界というものはそれだけ多種な領域を横断的に知っていく必要があると言うことです。
能力開発はもちろんのこと根底に広がる多様な知識も一緒にやっていくことが大切です。
これからも良い記事を書いていきます。