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信仰される星神たち

信仰と占いの習合ということで属星祭がありましたし、陰陽道と密教も習合していきました。

天台密教においても、属星祭と同じようなことが本命星供として行われています。

陰陽道の北斗信仰も、密教では妙見菩薩の信仰となりました。

大曼荼羅供は十六天、十二宮神、北斗七星、二十八宿、その他70に及ぶ星神が供養されています。

陰陽道が天文についての叡智を深め、大陸伝来の仏教が荘厳にして加持祈祷と結びつけていったわけですね。

こういった背景には星神の影響力が強力だと信じられていたことがあります。
たしかに、八百万の自然の神々を信仰していたわけですが、星神はそれ以上の霊威があると考えられていました。
福にせよ災いにせよ強烈だと信じられていたわけです。
そんな信仰が平安時代以降様々な教えの中で顕在化してきたということでしょうね。

多くの宗教で星が信じられていますが、星の観察によって多くのことが分かったという背景もあるわけです。
そのようなロジックがあるからこそ見えない世界というものがあるのだと人々は知っていたのでしょう。
単に分からないままにするのではなく、ロジックも併せて学ぶことが重要です。


これからも良い記事を書いていきます。