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信仰と占いの合体

陰陽道では天文を観測し、占いに活かしていました。

霊符でもお馴染みの二十八宿などがまさにそれです。

天智天皇によって、信仰と占いを合体させたのが属星祭です。
属星祭というのはその人の命運を司る星を祀ります。

一方、仏教では密教系の占いが中心です。
空海が宿曜を持ち帰り、日本でも始まりました。
そんな背景もあって10世紀には符天暦が日本にもたらされるようになったわけです。

陰陽師の行う天文占いと、僧侶が行う宿曜占いが習合し、日本的な占いとして発展していくことになりました。

その結果、元々両者で別の星を表していた二十八宿というものも混同されて一つのものとなっていきました。

星を知るということが占いになったわけですが、信仰としても占いというものが合わさったというわけですね。

現代人の感覚からすると違和感があるかもしれませんね。
占いを信仰するというのも変な感じがしますし、宗教で占うっていうのも不思議な感じがします。
しかしながら、本来は習合していたものであり、分けるものではないのです。
見えない世界としての総合的な対応が大切です。
見えない世界のことと占術理論という感覚的なものと理論的なものを一緒にやるというのはそういう背景があるというのもあります。
興味のある方はぜひ一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。