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暦を変える奔走

見えない力を削ぐために、暦というものに随分と圧力をかけられてきました。

優れた暦を持つということは見えない世界のことが分かると繁栄につながるのです。
かつて、優れた暦を手に入れるために奔走した人もいましたから、そういう方の話です。

平安時代のことでした。

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その頃は中国では戦乱によって貴重な経典が失われてしまい、日本のものを見せて欲しいと中国の天台山から依頼を受けるのです。

そこで中国に派遣されたのが日延でした。

さすがは天台宗の僧侶です。
本来のやるべきことはさっさと終わらせました。

しかし、もう一つのミッションこそが暦を得ることだったのです。

安倍晴明の師匠だった人物ですから、名前くらいはご存知かもしれません、有名な陰陽師である賀茂保憲さまからの依頼でした。折角中国に渡るのだから、中国の先端の暦を日本に伝えて欲しいということだったのです。

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日延は暦を担当する役所に入り浸るのでした。
そこで新修符天暦并立成を修学したのです。

帰国後、新たに日本にもたらされた暦が符天暦です。

これの凄いところはインドの占いである宿曜において使用する惑星の位置が計算できる暦でした。

日本の宿曜の歴史は長いですが、それが発展するために良い暦を手に入れるという努力があったのです。

歴史の学びは多くしてきましたが、見えないものを発展させるために暦を改善し守ってきたという大切なことは隠されています。
そのために安易に暦を変えて日本は弱体化させられてきました。
見えない力を軽んじてきた結果が今の有様と言えましょう。
このようなことも深く学んでいきたいという方は一緒に学んで忘れられつつある大切なものを取り戻していきませんか。


これからも良い記事を書いていきます。