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2019/1/31付で、18年務めたITベンダーを退職し、2019/2/1付でランサーズ株式会社に入社しました。

これまでの振り返り

2000年に社会人になりECサイト構築から始まりインターネットの流行り廃りに合わせ様々な対応をしてきました。
CGM、Web2.0、SNS、ガラケー対応、マルチデバイス、IoT、BigData、クラウド、APIエコノミー、コンテナ、マイクロサービスなどなどバズワードも含めていろいろなキーワードが出てくるたびに頭を悩ませながらも、新しもの好きだったこともあり飽きることなく色々と経験させていただきました。

キャリアの流れとしてはフロントエンド → アプリ基盤 → サーバーサイド → マネージメント(課長→部長)。業務としてもざっと羅列すると以下のような感じで、だいぶ色々な経験をさせていただいたんだなと改めて感じました。

・受託開発/運用業務
・要件分析
・技術研究
・海外企業(主にシリコンバレーのStartup)とのアライアンス推進
・社内改革(Github Enterprise、slack導入推進など)
・SXSW2017@Austinでのサービス展示
・クラウドサービスの利用、開発、販売支援
・業務で体操選手に合ったり、早朝に牧場に行ってサラブレッド(馬)にセンサーつけたり、小学校の体育授業でセンサーの説明したり
・不動産会社に常駐してSEなのに不動産営業の方と毎朝社訓を読んだり
・オリンピックやワールドカップ向けのサービスで関係者と試合を見ながら、電文が正しく連携されるかを深夜に監視したり

よいメンバー、上司、パートナーの皆さん、顧客に恵まれ本当に多くの経験をさせていただきました。人間関係も良好で本当に良い職場・会社でした。関わってくださった方々、本当にありがとうございました。大変感謝しています。この場を借りて皆様に御礼を申し上げたいと思います。

なぜ辞めるのか?

非常によく聞かれます。
ポジション的にも、今後もある程度見えている非常によいポジションに居るになぜ?自由に好きなことやっているように見えてたけど何か不満があったのか?最終的に踏み込んだきっかけは?などなど

SI/SESを闇と表現されることが多いかと思います。確かに多重構造になりがちだったり、どうしても下請け感がでてしまったりと難しい部分もありますが、その中にどっぷりつかってみると外から見える闇だけではなく現状の日本/社会/大規模な社会インフラ開発にはある程度必要な仕組みで、エンジニアとしても考え方・動き方次第でスキルの幅広さ、深さが変わってくると感じていました。

まだうまく自分の中でも整理しきれていないのですが、40歳の区切りに向けて以下あたりを改めて真剣に考えたというところが転職を選択した要因かと思っています。

・自分のなかで上手くやれてしまってる感を感じ始め、成長の鈍化を感じた
・サービス、テクノロジーで社会課題解決に向き合いたいという思い
・もともと来年度に向けて自身の抱えていた業務範囲は次期リーダーに渡し、新しい展開にシフトしようと考えていた
・社内評価と自身のエンジニアとしての市場評価に差を感じ始めた
・40歳の今、選択肢の中で一番大変そうなのを選択してみたくなった
・数字で会社・事業へ貢献していく事へのある程度の達成感
・会社の方向性が自分しかできないことなのか?自分ではなくてもよいか?自分じゃないほうがよいか?を考えた

その他だと退職金は確定拠出として個人運用に近くなり、副業も解禁されていく方向の中、会社から守ってもらうことの必要性、働き方改革というメッセージの中で、会社が今後は自身で考えなさいと言っているような気がしたのも決断に至った一つだと感じています。

退職にあたり負担やご迷惑がかかってしまう方々もいるなか「決断への尊敬と、羨ましさと、取り残される寂しさを感じています…」などありがたい言葉をいただけたりして非常に恐縮です。
会社の外に出る決断は讃えられがちですが、外に出るのも手段の一つでしかなく、やはり「中に残る」と決めた人の心意気に対してはものすごくリスペクトしています。業界的に若い世代で辞めてしまう方も多くなっていると感じていますが、まだ今の場所で出来ることがあり、自身でやるべき仕事があるなら、続けるべきだと今でも思っています。

ランサーズとの出会い

ランサーズのCEO/Founderの秋好さんとは、秋好さんの前職ニフティ時代に一緒に仕事をさせていただいていました。ランサーズは立ち上げ当初より注目もしていましたし、たまにお会いさせていただいた際に状況を会話させていただいたりしていました。
また今年度に同じくニフティで取締役だった後藤さんもジョインされ、より大きな・強い組織に向けてシフトしていくにあたり、ありがたいことにお声がけをいただき会話させていだきました。
その後会社の方々と会話させていただく中で、秋好さんの熱意、Visionへの強い共感 、サービス・人材の魅力、会社・キャリアとしてのランサーズの魅力を感じ、ランサーズを通じて実現したいことが湧いてきました。

今後について

ランサーズにコミットして働く一方、旧所属会社とも引き続き何らか関わらせて頂きたいという思いもあり、個人として業務委託で関わらせていただく形となりました。新しい形への理解・応援を頂いた秋好さんを始め、旧所属の上司、役員の方々には本当に感謝しています。

私の場合は契約形態上個人にせざるをえなかったですが、複数の会社に所属している感覚でベンチャーと大手企業の良いところをフィードバックしあえる良い関係性を築いていければと思っています 。

あまり前例がない働き方で、自身をレアカード化していくのも面白いのではと思っています。一つの選択肢としての前例。今後各会社の事業が伸びて行くには社内・社外の人材をうまく活用して行く流れも必要になってきていると感じています。

これからランサーズで何を実現して行きたいか

「社会への価値提供」:
・テクノロジーで個をエンパワー
・常に感じていた人材不足をテクノロジーで解決
・エンジニアの価値向上

「会社として」:
・Enterprise企業との連携
・経営と開発の繋ぎ
・エンジニアがアウトプットもインプットもしやすい場づくり
・会社ミッション達成に向けた組織作り
(一応部長級とさせていただく予定ですが、Enterprise系企業との連携から入らせて頂く関係で、ある程度役職が必要だっただけで、ただの役割と思っています)

「自身として」:
・社内評価ではなく市場評価を意識したい
・個人事業主、複業を自分ごととして考えたい

これからもいろいろな経験に感謝し、楽しみながらやっていきたいと思います。

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クラバヤシテルカズ
System Engineer/ランサーズ株式会社/ITベンダー部長からベンチャーへ/1978年生まれ/テック、音楽、キャンプ/複業・個人事業主を自分ごと化中