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【卓球】2002年~2004年インターハイで、青森山田、仙台育英以外のベストメンバーを考えてみる-中編-

前編では、2002年~2004年のインターハイ決勝を振り返った。中編では実際にベストメンバーを考えていきたいと思う。

候補選手

まずは、卓球王国を見ながら、候補選手を少し広めに選びたいと思う。それでは北から順に。

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田中満雄(東奥学園)

久保田隆三(実践学園)

塩野真人、胡彦広(狭山ヶ丘)

神谷卓磨、齋藤美一、安本和雄(愛工大名電)

阮震杰(桜丘)

李萌(富田)

杜貝(清翔)

石崎孝志(游学館)

時吉佑一、森下雄太、加地竜也(東山)

小川良太、下山隆敬(大阪桐蔭)

足立卓也、河合竜太(上宮)

王遠、白神俊佑、唐興賀(関西)

松山満(玉野光南)


広めに選んだので、合計22名。僕の同級生からは、塩野、石崎、加地の3名。塩野君、石崎君は全国トップで活躍していたので、イメージ沸くと思うが、加地君を意外に思う人がいるかもしれない。

加地君とは、中学生から対戦しているが、一度も勝ったことがない。高3の近畿総体、国体近畿ブロックでも勝てなかった。僕は1年生のセンバツから「なんで東山は加地をもっと使わないんだろうなー」と疑問に思っていた。

加地君は高3のインハイシングルス3回戦で、岸川君に2-1リードから逆転負け。卓球王国にも岸川君が、唯一「負けるかと思った」と語っている。加地君の紹介は終わり。


団体戦メンバー7名

次にこの22名から、団体戦メンバー7名を選ぶのだが、物凄く悩む。候補は下記の11名。


久保田隆三(実践学園)

安本和雄(愛工大名電)

阮震杰(桜丘)

時吉佑一(東山)

小川良太、下山隆敬(大阪桐蔭)

足立卓也、河合竜太(上宮)

白神俊佑、唐興賀(関西)

松山満(玉野光南)

太字の5名は確定だ。この5名でシングルスの4本を出てもらう。悩んでいるのはダブルス。

候補ペアは、実際に組んでいたペアからは、

小川/下山ペア

足立/河合ペア

白神/唐ペア


まず、小川/下山ペア。このペアは本当に強かった。僕が1年生の時の大阪桐蔭のエースペアだったのだが、天才的なセンスの小川君。右ペン表で、台上ではなんでも出来て、ラリーでは自由自在に両ハンドを振る。なのに全然ミスがない!そして、2年生から一気に強さが増した下山君の速攻。

当時近畿では、滝二の先輩、藤本/西田ペアも強かった。近畿新人戦では、藤本/西田ペアが近畿チャンピオンだ。

どれくらい強いかというと、時吉/森下ペア(東山)にも、普通に勝つ。見ていても全く負ける気がしないくらい。「えー雄大(藤本)さんと西田さんのダブルスってこんなに強いんだなー」と、僕は1年生のクセに先輩の強さに感心していた。

その、藤本/西田ペアをコテンパンにやっつけるのが、小川/下山ペアなのだ。「強い、強すぎる、、、全く勝てる気がしない、、、」と、僕は衝撃を受けたのを憶えている。

ちなみに、両ペアのインハイ結果が共通しているのが面白い。団体では、共に游学館に2-3負け。絶対的だと思っていた3番ダブルスでは、市橋/石崎ペアに負けている。

そして、個人戦のダブルスでも、藤本/西田ペアはパッキン返しを食らい、小川/下山ペアは3回戦で、篠原/半田ペアに敗退。共に最後のインターハイは散々な結果だったのだ。

両ペアの強さに期待していた僕は、まさかの結果にひどくガッカリし、残念で仕方なかった。


次に、足立/河合ペア、白神/唐ペア。僕が2年生時の、インハイダブルス優勝が、白神/唐ペア。2位が足立/河合ペア。この結果は、当時サプライズだった。

共に、青森山田、仙台育英ペアを倒して、決勝に進出したので、「どっちにも優勝させてあげたい」と、思っていたのを憶えている。

このように両ペアは、青森山田、仙台育英ペアを実際に倒しているという実績から選出。


そして今回はベストメンバーなので、学校関係無しでの候補が2ペアある。

足立/松山ペア

下山/白神ペア


まず、足立/松山ペアは、明治大学時代に全日学と東京選手権で優勝。足立君は、福岡さん(当時日本大)とのペアで、全日本混合も優勝している。共にダブルスが上手く、高校時代に組んでいても、かなり強かったのはないかと想像できる。

松山君は、高校時代に全国での成績はなかったが、当時から強かった。僕の中では、白神君と同じくらいのイメージ。(インハイ後の国体は、白神、唐、松山でベスト4)

なので、松山君が高3のインハイの組み合わせを見た時に、「お、松山君これは行くな!」と思ったのだが、まさかの3回戦敗退。これも物凄く残念で仕方なかった。

僕は、地方の強い選手が名門校を倒して勝ち上がるのを見たいし、全国で活躍して欲しいと思っていた。強い選手を全国から集めて、素晴らしい環境でやっている名門校に対し、嫉妬からの反骨精神を持っていたのだと思う。


次に、下山/白神ペア。右利きの唐とのペアでインハイ優勝の白神君と、サウスポー速攻の下山君。白神君は、中央大学時代もダブルスで、きっちり結果を残している。白神君のテクニックで上手く下山君のプレーをフォローするはずだ。「うん、絶対に強い。」


ベストオーダー

とうとうベストオーダーを決めなければならない。かなり悩む。ダブルスのペアと、オーダーの順番だ。

それでは、僕が勝手に選ぶ2002年~2004年インターハイのベストオーダーはこれだ。


1番:阮震杰(桜丘)

2番:下山隆敬(大阪桐蔭)

ダブルス:小川良太、下山隆敬(大阪桐蔭)

4番:時吉佑一(東山)

5番:久保田隆三(実践学園)

ベンチ:安本和雄(愛工大名電)白神俊佑(関西)


どうでしょう?

オーダーの理由の前に、僕は、阮震杰以外は、小学生時代から社会人まで彼らのプレーを見ている。そして、高校大学では実際に対戦したり、団体戦で目の前でプレーを見た。その経験からオーダーを考えている。

改めて、ここで独断と偏見と書いておこう(笑)


まず、下山君は絶対に前半。バック表の速攻というプレースタイルもあるし、ダブルスでも起用している為だ。

僕は基本的に団体戦では、表の選手圧倒的に不利だと考えている。プレッシャーのかかる場面で、表を正確にコントロールするというのは、無茶苦茶難しいのだ。なので表の選手は、前半で思い切ってプレーしてもらいたいと考えている。

あと、ダブルスの2人がどちらも前半に出ず、一発目がダブルスというのは、なかなか団体戦では難しい。

最後に、下山君はメンタルの安定感に不安を感じる。団体戦の緊張した場面だと、表を使っていることもあるが、個人戦の絶好調の時より、かなり落ちるイメージがある。(下山君ごめんなさい。)

よって下山君の前半は絶対なのだ。


残りの、阮震杰、時吉君、久保田君はメンタルの安定感があり、どこでもプレーできる。時吉君も前半に置くか迷ったのだが、高校時代の阮震杰の強さは半端なかったので、時吉君を4番の置くことにした。

ラストは、小さな大魔神こと久保田君。ラストのプレッシャーのかかる場面でも、ほとんど凡ミスをせず、相手を粘り倒してくれるはずだ。


そして、迷ったダブルスは、小川/下山ペア。

白神/下山ペアとも迷ったのだが、「強い、強すぎる、、、全く勝てる気がしない、、、」と衝撃を受けた最強ペアを見てみたかった。

あとは、右ペン表と左シェーク裏表のペアの為、対策をしづらいというところも考慮した。相手としては、普通のシェーク裏裏のペアよりも、表でスマッシュ打たれる方が絶対に嫌だ。

しかし、これは両選手共に、表という博打的要素満載なので、外れてしまったら仕方ない。

ベンチには、ダブルス起用として、白神君。インハイ、センバツで青森山田、仙台育英に勝っている安本君を選出した。

安本君は、フォアが表なのに、安定感があるという凄い選手だ。今回は、下山君を中心にオーダーを考えたので、同じ表の安本君はベンチとなった。

さらに博打するならば、久保田君の代わりに安本君を置く。シングルス4人共に、爆発力、パンチ力があって恐ろしい。


本当は、今回が後編のつもりだったのだが、この7名で2002年~2004年の優勝チームと対戦させてみたくなった。

次回後編では、優勝チームと勝手に対戦させてみたいと思う。












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