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#131 お姉さん。

 新学期が始まりました。新1年生は思ったよりはるかにしっかりしていて、もじもじしながら自己紹介する子はいなかったし、親と分かれるときも泣く子なんていなくて驚かされてしまいました。なめてました。適応能力がすごいなぁと思いましたね。

 もっと驚かされたのは在校生のお兄さんお姉さんっぷりです。弟や妹が入学してくる子が多くて、その子の面倒をしっかり見てあげる兄弟の繋がりを垣間見ることができました。

 いつも僕を蹴ったり叩いたりするやんちゃな新4年生の女の子がいるんですけど、その子が率先して一年生の面倒を見て、場所の紹介や荷物の置き方などを優しく教えている姿に思わず感動してしまいましたお姉さんになったんだなと。

 その子はとにかく活発な子で口は悪いんですけど、根はとってもいい子です。好意の表現方法がキックやパンチにはなってしまうんですけど...。よく股間に突撃してきたりもします。側から見たら俺が危ない人に見えるからやめてって言ってるんですけどねw警察に捕まらないことを祈ります。

 去年度は3年生で上にお姉ちゃんになってくれる高学年がいっぱいいたので面倒を見てもらって、よく名前を呼ばれながら追っかけ回されていました。カツオみたいですほんとにw

 そんな彼女は学校でうまくいかないことが多いみたいで、本人いわく体育以外は授業を受けたくないそうです。そんなもんだから学校であったことを学童に引きずってくることも...。そんなとき周りにいてくれたのは高学年のお姉さんたちだったんですね。話を聞いて、遊んで、帰る時には笑顔で帰っていく。そんな体験をしている彼女にとって今日は特別だったのかもしれません。

 いままで面倒を見てくれていたお姉さんたちは先日卒業しました。彼女らを見送って、自分より年下の子たちが増えた今。彼女にとって一つお姉さんに近づく一歩を踏めたように見えました。

 頼りになるなぁ。信用して任せて。そして慕われて育っていってくれるといいなぁ。

 卒業していったお姉さんたちの心配をよそに、しっかりとバトンは繋がっているよ。素敵な環境に身を置いて育ったその種はきっと大きな素敵な花を咲かせると思います。そんな姿が将来見られることを期待して。この記事を今日残します。

 やんちゃしていたけどしっかり背中を見ていたんだなぁを実感しました。僕の背中はどうだろうか。言葉ではなく行動で示せるように。

 Actions speak louder than words.

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