「整体」について

整体に通っている。
もうずいぶん長い間悩まされている腰痛といい加減お別れしたいのだ。
施術してくれる先生との相性というものがやはりあって、帰り道の腰まわりが信じられないくらい軽い日、僕は「ゴッドハンドに出会った」と妻に報告している。

そんなゴッドハンドのうちの一人は今日も情熱的だった。

「どうですか？前回から楽になりましたか？」
「少し楽になりました。」
「よかったです！そうなんです！継続することが大事なんです！では今日も頑張っていきましょう！」

「うっ…」
「痛いですよね？わかります！痛いんです！頑張りましょう！」

「うぅっ…」
「ここもしんどいですねぇ！わかります！頑張りましょう！」

基本的に歯医者さんと同じで、痛いアピールしても励まされるだけなんだけれど、痛いってことは効いてるってことだと信じてる。
というか、ゴッドハンドに全幅の信頼を寄せている。

先生の言いつけを守り、今日も足を組まなかった僕を褒めてやりたい。
というかそういう報告をするときっとめちゃくちゃ褒めてくれるはずだ。

さて、あと何回通えば僕の腰は楽になるんだろうか。
褒めて欲しくて、楽になっても定期的に通うつもりではあるのだけれど。