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雨と傘と不機嫌。

傘を横向きで持ち歩く人が、仕事中に急に不機嫌になる人と同じくらい苦手だ。
あえて「苦手」という言葉を使ったが、言葉を選ばないなら「嫌い」だし「理解できない」

本当に自分のことしか考えていないんだろうなぁ、と思う。

傘の持ち方については、数年前に比べて横持ちする人はかなり減った気がする。
そんな中で未だに横向きで持ち歩いている人は、どういう思考回路をしているんだろう。

仕事中に急に不機嫌になって、例えばPCのENTERキーを強く叩くであったり、大きなため息(あー、とか、うー、とかの発声も伴う)だとか、PCから目を離さずに喋るだとか、そういう行為はすごく大人げない。
なんで君のご機嫌を伺わなくちゃならないんだい?と思う。
そうしているうちに君に依頼しようとしていたことは他の人にお願いしたし、君はそれでまた一つ機会を失ったんだよ、と思う。

いつでもニコニコしてればいいってわけじゃないし、うまくいかないときは誰にだってあるから、その気持ち自体はわかる。
でもさぁ、もう少し考えようよ、と思うのだ。

きっと君は傘を横向きで持ち歩くんだろうな。
そのままエスカレーターに乗って、後ろの人から怪訝な顔で見られていることに気づかず、今日の不機嫌を反芻するんだろう。
それって、しんどくないんかな。
上司でも部下でも、友人でも家族でもない、ただの同僚のご機嫌なんて、心底どうでもいいと思う。

思うんだけど、それに影響されている自分もいる。
気持ちよく仕事したいから。
なので、声をかけてみた。

「どしたん?何かあったん?」
「いやね、今朝、駅の階段で傘横に持ってる奴がいてね、思いっきりぶっ刺されたんですよ」

えぇぇぇ、、、、、、

~終~

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