名画のワインリスト J.M.W. ターナー/ワイン樽のある洞窟内 × Saumur mousseux
アートとワインをちょっと違う角度から楽しむ「名画のワインリスト」。
今回は、2019年の最後に書かれたイギリスの巨匠・J.M.W.ターナーの回をご紹介します!
ターナーは、ついキャプションばかりみてしまう私に「アートというものは言葉なく心動かすもの」ということを教えてくれた作家であり、見るたびにその光に涙が出そうになる、個人的に大切な画家のひとりです。
イギリスが誇る画家ですが、なぜここで出てくるワインがソーミュール・ムスー(フランス・ロワール地方の発泡ワイン)なのか、私も書き進めるまでわかりませんでした。
ターナーは「旅する画家」でしたし、昨今の "イギリススパークリングワインの目覚ましい発展" とも当然無縁の19世紀。イギリス国外であることは想像がつくものの、それがイタリア (当時の美術の「先進国」はイタリアです)でもなく、フランスはパリ近郊でもなく、ましてイギリス人なら憧れるであろう陽光溢れるプロヴァンスでもなく、お城が連立する寒いロワール地方。
なぜそこにたどり着いたのか、ぜひお楽しみいただければと思います!
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