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Orange&Mono; “この言葉は、メールじゃない方がいい、気がした” . 表彰式&展示の中止に寄せて

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タイトルは、PILOTの広告コピー。そのコピーに添えられているのが、本の表紙になっている今年の「APA写真アワード2020」経済産業大臣賞 宇田幸彦さんの作品です。

この展示のおもしろいのは、普段街中でポスターとして見ている写真が、「作品」として展示されているところ。物によっては相当の大画面で、そして東京都写真美術館で。その展覧会は、今年は例によって中止です。

私はこちらで今回入選をいただき、[日本の広告写真2020] というずいぶんと立派な本に、作品を載せていただきました。美しいTOP(東京都写真美術館)で見られる機会がなくなったのは、正直とても悲しい。

私程度でこれなのだから、各賞を受賞された方々の胸の内は・・と、まぁ他人の心は想像はできないのだけど、事実、結果を「受け取る」「展示される」というフィジカルなことを、やっぱり身体に残しておきたかったと思うのは、生み出し手としては自然なことですよね。

ですが、同封されていた主催の方々の真摯であたたかなお言葉と、こんな立派な本を贈呈いただくことには、大きな感謝の念を抱きます。

モノクロ写真と美しいコントラストをなす、帯のきれいなオレンジが、悲しい事態を知らせるお手紙になんともミスマッチで可笑しくて、ふと笑ってしまいました。

みなさん、おめでとうございます。また来年。

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